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戦国異伝
第八十六話 竹中の献策その九
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だ。だがここでだ。
 先陣のその面頬の男がだ。刀を抜いて馬上から叫んだ。
「退く者は斬る!」
「何と、斬る!?」
「逃げたら斬られるのか!?」
「そうだ、敵に後ろを見せる者は斬る!」
 また言う彼だった。
「よいな、斬られたくないなら戦え!」
「逃げたら殺されるのか」
「けれど前には織田家じゃぞ」
「これではどうすればよいのじゃ」
「どちらにしても死ぬぞ」
 面頬の男の言葉にだ。浪人あがりの者達は顔を見合わせて話した。無論百姓あがりの者達もだ。諦めた顔になってこう言い合ったのだった。
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