第八十六話 竹中の献策その四
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「浪人達を大勢雇い入れるだけの銭があります」
「そうじゃな。伊達に近畿を掌握してきた訳ではない」
それだけにだ。銭も蓄えてきていたというのだ。
「そして家宝なり何なりを売ればじゃ」
「また銭ができますか」
「そうじゃ。わしもこれは考えておらんかった」
信長もそうだったのだ。まさかここで彼等がそうしてくるとは思わなかったのだ。だが兵が増えていることは事実だった。それで信長はここでこう言ったのである。
「しかしこのことはよい」
「宜しいのですか」
「言ったところで三好の兵が減る訳ではない」
だからだ。いいというのだ。
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