第8話 未来の覇王 中編
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くれぬか」
お爺々様は夏候淵の誘いを断るようです。
いつもの好々爺然とした顔とは違い厳しい顔つきです。
宿を探していたのに先を急ぐって、今夜、野宿でもする気ですか?
嫌ですよ私は、地面で寝るのは辛いんですよ。
どうせ曹操が濁流派の人間だから、彼女の誘いを受けるのに抵抗があるのでしょうけど。
彼女の祖父が宦官なのものでしょうね。
「先を急がれていることは重々承知しております。その上でお願いできませんでしょうか?」
なおも食い下がってくる夏候淵。
粘りますねそこまでした私達を招待したい訳はなんなんでしょうね。
あのレズロリ覇王様が男に興味を抱くなんて変ですね。
そういえば、恋姫の魏ルートでは北郷一刀と恋仲になってましたね。
会ったこともない私に恋してるとかでしょうか?
そんな電波系少女でしたっけ曹操って・・・。
そもそも私に恋している自体ないと思います。
想像しましたがイメージが沸きませんね。
違和感あります。
「くどい!人が下手に出ておればいい気になりおって、これだから宦官の孫などと関わりたくないのだ」
私が妄想から戻ってくると、お爺々様が激怒していました。
流石に、いつも冷静な夏候淵も気分を害しているようでした。
それでも直ぐにそれを表に現れないようする当たり優秀な人ですね。
そこまで会いたいなら会ってやろうじゃないですか。
ここは私が助け舟を出すことにしましょう。
「お爺々様、折角の誘いなのですから、受ければよろしいではないですか」
「正宗、口出しするでない。お前はこやつの主がどのような奴かわかっておらぬのだ」
私の話など聴く気もないみたいです。
「それは宦官の孫だからですか?それとも曹操殿の親である曹嵩殿が金で官位を買ったと言われているからでしょうか?それと曹操殿とどう関係があるというのでしょうか」
「全てに決まっておるに決まっているであろう!このような輩と関われば、私やお前の父だけでなく、お前まで要らぬ誹りを受けることになるのだぞ!」
「言いたいやつには、言わせて置けばいいではないですか?」
「お前は何も判っておらぬからそのようなことが言えるのだ!」
まあ、通儒とまで言われたお爺々様にとっては、曹操は最低最悪の存在だと思います。
「まあまあ、お爺々様が行きたくないのなら、私だけ曹操殿の招待を受けます。お爺々様は先を急ぐなり、宿を取るなりしてください。じゃあ、案内をお願いできますか。夏候淵殿」
こうすればお爺々様は不満があっても着いてくると思います。
私も曹操には興味がありましたし、曹魏を築く傑物と友誼を結ぶことは、将来役に立つはずです。
孫策と対立する
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