第八十五話 瓶割り柴田その四
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ける」
「しかしです」
その佐久間にだ。奥村が言ってきた。
「例え届いたとしても。倒すことは容易ではないかと」
「遠いからじゃな」
「はい、それは無理かと存じますが」
「それでもよいのじゃ」
構わないというのだ。倒せなくともだ。
「音がすればそれでよい」
「音、ですか」
「それがあれば」
「左様。音で敵を怯ませるのじゃ」
それがだ。佐久間の狙いだった。
「それで敵が怯んだ間にじゃ」
「権六殿が率いておられる騎馬隊が川を渡られ」
「そして敵陣を襲う」
対峙しているだ。その六角の軍勢にだというのだ。
「そうなる。だからじゃ」
「ここでは鉄砲ですか」
「弓矢だと無理じゃな」
届かぬというのだ。それはだ。
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