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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十話 応えよ、オルファン
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ってんだよ!」
「そうだ!人は生きるものだろうが!」
ダイゴウジも叫ぶ。
「それがなくて!どうして救うのだ!」
「それはオルファンも望んでいることなんですか!?」
ヒメはまた問うた。しかし返事はやはりなかった。
「もう無駄だ」
クワトロが一同を制止した。
「もう彼は決心している」
「しかし大尉」
シーブックが食い下がる。
「このままじゃ」
「そうです、こんなことさせたら」
カミーユも言う。
「我々とは違う道を歩んでいる。それは認めよう」
「認めるのですか」
「だが許すわけではない」
クワトロの声はシビアであった。
「止めなければならない。それはわかるな」
「え、ええ」
「確かに」
「それだけだ。グローバル艦長」
「わかっている」
彼はクワトロの言葉に頷いた。
「全軍攻撃用意」
「やるんですね」
「うむ」
ナンガの言葉にも応える。ロンド=ベルも覚悟を決めた。両軍戦力をさらに出す。
「どうしてこんなことに」
オルファンの司令部に一人の老女がいた。勇の祖母である直子であった。
「ゲイブ、貴方という人は」
そして隣にいるゲイブリッジを見上げる。
「人の命を何だと思っているのですか」
「文明を盲信する人類に対してはこうするしかなかったのです」
ゲイブリッジは硬い声でそれに返した。
「直子さん、僕が喜んでこんなことをしていると思いますか?」
「いえ」
直子は首を横に振った。そしてそのうえで言った。
「けど貴方は・・・・・・こんなことをする人じゃなかった」
「僕は変わっていませんよ」
しかしゲイブリッジはこう答えた。
「昔からこの旧態依然とした社会を変革したかった。その為だったら大量虐殺の罪もあえて被ります。人類粛清の罪も僕一人が背負います」
「ゲイブ・・・・・・」
「オルファンのこれまでの動きは人類滅亡へと繋がっています」
「けれど」
「しかしオルファンのもたらす結果が地球の生態系全てを根絶やしにするものとは思えないのです。だから」
彼は言った。
「直子さん、貴女にだけはこの気持ちをわかって欲しかった」
かって愛し合った者同士として言った。
「わかりました」
そして直子もそれに頷いた。彼を受け入れた。
「もう、何も言いません」
ゲイブリッジを見上げていた。
「そして・・・・・・離れません」
「有り難うございます」
頷いた後で指示を下した。
「ロンド=ベルを退けよ」
「了解」132
それを受けてグランチャー部隊が動く。その中心には赤いグランチャーがいた。
「ここで何もかも倒す!クインシィ=イッサーとしてな!」
彼女はただ敵を見据えていた。激しい赤い炎をその身体に纏っていた。
「悪いな、イザベル」
キリーは出撃する時にイザベルに声をかけた。見れば彼女は
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