第九十話 応えよ、オルファン
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何だも?」
「朝までお仕事することってことじゃないかしら」
「まあ子供にはまだわからないことさ」
「そうだも?」
「まっ、十年後だな」
「変なの、十年も経たないとわからないなんて」
「世の中そういうものさ。さあお嬢さんどうするんだい?」
キリーはイザベルに尋ねた。
「その気がないならバイバイだ」
「はあ」
こうしてイザベルは部屋を出ることになった。結局キリーからインタヴューは受けられなかったのであった。ロンド=ベルはカナダを通過して太平洋上に出ていた。そしてそこでノヴィス=ノアと合流した。
「お久しぶりです」
一同はアイリーンと再会した。親しい挨拶であった。
「随分と落ち着かれましたね」
「そうでしょうか」
カナンの言葉に少し苦い笑みを浮かべた。
「私は。自分ではまだまだと思っているのですが」
「ううん、違うよ」
だがヒメがそうではないと言った。
「アイリーンさん頑張っているから。それが出て来てるんだよ」
「そうかしら」
「それで艦長」
獅子王麗雄博士が彼女に尋ねた。
「今オルファンはどうなっていますか?」
「今までシベリア上空にいたのですが」
「はい」
「今は。チベットのラサに向かっています」
「ラサに」
「はい。これは」
「オーガニック=エナジーの喪失を恐怖してのことだと思います」
「君は」
「お久し振りです、皆さん」
カントがそこにいた。穏やかな微笑を浮かべている。
「僕も。ロンド=ベルに合流することになりました。宜しくお願いします」
「俺もな」
もう一人少年が現われた。
「ナッキィっていうんだ。話は聞いてるな」
「君達がブレンの新しいパイロットだね」
「ああ」
ナッキィは獅子王博士の言葉に応えた。
「そうさ、宜しく頼むぜ」
「お願いします」
「いいわねえ、カント君まで参加して」
ミサトはカントを見てにこにことしていた。
「美少年が揃って。まだまだ来てくれるかしら」
「ミサト、最近趣味が変わった?」
「えっ!?」
リツコの言葉に顔を向ける。
「どういうこと!?」
「この前までアムロ中佐に声かけてたけれど最近何か男の子ばかり見てるじゃない」
「そうかしら」
「美少年趣味だったの、貴女って」
「まあ嫌いじゃないけれど」
渋々ながらそれも認めた。
「けど。アムロ中佐もいいじゃない」
「大人の人も?」
「あの声がね。しびれるのよ」
「昔何かあったの?」
「別にそんなのじゃないけど。まあアムロ中佐は頼りになるし」
「ピンチの時はね。いつも助けてもらってるし」
「そうそう。けどやっぱり可愛い男の子が一杯いるのって華やかになるじゃない」
その顔はまるで甘いお菓子を食べている様な顔であった。
「ヒイロ君達もいるし。勇君もいるし」
「段々そっちに
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