第九十話 応えよ、オルファン
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ーショーグンも向かっていた。ヒメ=ブレンと並んで。そしてもう一機オルファンに向かっていた。
「ツグミ、イルイを頼むよ!」
「ええ」
ハイペリオンであった。アイビスとツグミ、そしてスレイはイルイを連れオルファンに突っ込んでいたのであった。
「イルイ、いいんだね」
「ええ」
イルイはアイビスの問いにこくりと頷いた。
「お願い」
「しかしどうしてまた急に」
スレイも彼女に問うた。
「オルファンの側に行きたいなんて」
「ヒメさんと同じだから」
「ヒメと!?」
「ええ。オルファンとお話がしたいの」
「ううむ」
「話がしたいっていうのなら連れて行ってあげるよ」
アイビスは前を見たまま言った。
「イルイの行きたいところなら何処にでもね」
「本当にいいの?」
「ああ」
アイビスは答えた。
「それこそ銀河の果てまで連れて行ってあげるよ」
「有り難う」
「私達三人でね」
ツグミも言った。
「何処にでも連れて行ってあげるわ」
そして今はオルファンに連れて行くのであった。ハイペリオンは今彗星となっていた。
ロンド=ベルの前にはリクレイマーが立ち塞がろうとする。だがそれは矢の様になったロンド=ベルの攻勢の前に突き破られていく。
「チッ、あくまで戦うってことかよ!」
「当たり前だ!」
勇がジョナサンに対して言う。
「俺達は行かなくちゃいけないんだ!」
「俺達は防がなくちゃならんとは考えないらしいな!」
「オルファンと話がしたいだけなんだ!」
勇はさらに言った。
「それがどうしてわからないんだ!」
「わかるも何もあるか!」
クィンシィが叫んだ。
「姉さん!」
「異物であるブレンをオルファンに近付けさせてなるものか!馬鹿なことを言うな!」
「クッ、どうしてわからないんだ・・・・・・!」
「貴様は俺が倒してやる!」
そしてジョナサンのバロンズゥが襲い掛かる。
「バロンに俺の活躍を見てもらうんだ!」
「またバロンか!」
「悪いか!」
今ジョナサンはバロンに絶対に忠誠を誓っていたのだ。
「バロンは俺を認めてくれた!そして俺を褒めてくれる!」
人工受精で生まれ、孤独な少年時代を過ごした彼にとって褒めてくれる存在は夢の様であったのだ。
「そのバロンの為に!勇、貴様を倒す!」
「どうしてもわからないというのか!」
「貴様の言うことなぞわかってたまるか!」
「こんな分からず屋ばかり集めて・・・・・・オルファンは何がしたいんだ!」
「今からそれを聞くんだよ!」
だがここでヒメが言った。
「ヒメ」
「オルファンさんに聞くんだ!そしてどうしたいのか教えてもらうんだよ!」
「そうか、そうだよな」
勇はその言葉に頷いた。
「なら!」
勇とヒメは呼吸を合わせた。
「一気に行くぞ!」
「うん!」
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