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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十九話 異邦人達の挽歌
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前はどうするんだ?」
「俺か?」
「ああ。また役者に戻るのか?」
「俺はどうも役者の才能はあまりないみたいだしな」
少し苦い笑いを浮かべて応えた。
「それは止めとくさ」
「そうか」
「それよりも連邦軍に入れるのか?」
「多分大丈夫だと思うぜ」
アレンは言った。
「今は一人でも人手が必要だからな」
「そうか。じゃあそっちも悪くないか」
「軍人になるのか」
「パイロットにな。空を飛ぶのも悪くはねえしな」
「そうかい、じゃあ俺もそうするか」
「御前も軍に戻るのか」
「古巣にな。それじゃ軍でも宜しく頼むぜ」
「ああ」
二人はこうして第二の人生を歩むことになった。他の者はバイストンウェルへの帰還を望む者達が多かったが彼等はこの戦争が終わるまでとりあえずは地上に留まってもらうことになった。戦いのことは咎められることはなかった。これはドレイク達が戦死していたせいであったがやはりミスマル司令や穏健派の意向によるものであった。
「あの三騎士も生きていたそうよ」
「あれで?」
キーンはマーベルの言葉に驚きの声をあげた。今彼等は戦後処理が終わりダブリン郊外の空き地でくつろいでいたのだ。だがパイロットスーツや鎧は着たままでヘルメットや兜だけ外していた。
「爆発してたのに」
「咄嗟に逃げ延びたそうね」
「そうだったの」
「彼等はバイストンウェルに帰りたいそうよ。それまで地上にいるって」
「そう」
「何が何かわからないままラ=ギアスや地上に送られていたから。そう考えるのも当然でしょうけれど」
「けれど帰られるのは戦争が終わってからなのね」
「ええ。私達もね」
「それまでは戦いっと」
「そうよ。ドレイクは倒れたけれど敵はまだいるわ。頑張りましょう」
「ええ」
「それで面白い旦那がこっちに来てるぜ」
トッドが二人のところにやって来てこう言った。
「面白いって?」
「奇跡の生存ってやつさ」
「まさか」
「そう、そのまさかさ」
そしてその男がやって来た。
「俺達に挨拶しに来てくれたぜ」
「バーン=バニングス」
ショウは彼の姿を認めて思わず声をあげた。
「どうしてここに」
「それよりもよく生きていたわね」
「運がよかったのだろうな」
「運が」
「そういう問題じゃねえと思うけどな」
「だとすれば運命か。何はともあれ私は生き残った」
「それで。どうしてここに来たのかしら」
マーベルはそこまで聞いたうえで問う。
「まさか。ショウとまた戦う為かしら」
「いや、そうではない」
だがバーンはそれを否定した。
「私が来たのは別の理由だ」
「それは一体」
「ショウ=ザマ」
彼はショウに顔を向けてきた。
「貴様はあの時私に言ったな」
「最後の戦いの時か」
「そうだ。あの時私は自分に負けたのだと言
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