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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十九話 異邦人達の挽歌
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ていた。爆発した際の破片が胸を貫いていた。
「すぐにお手当てを!」
「いや、よい」
だがその家臣を下がらせた。
「それよりも。そなた達は早く逃げよ」
「ですが」
「この艦はもう持たぬ。そして私もな」
「そんな・・・・・・」
「器ではなかった」
ドレイクは口から血を漏らしながら言った。
「それだけのことだ」
「クッ・・・・・・」
ドレイクはゆっくりと目を閉じた。そして紅蓮の炎の中に包まれウィル=ウィプスも沈んでいった。何とか脱出艇達が離脱したがそこにドレイクの姿はなかった。ドレイクも遂にここに倒れたのであった。
「閣下!?」
その爆発はバーンにも聞こえていた。咄嗟に顔をそちらに向ける。
「バーン、御前の相手は俺だ!」
「わかっている!」
怒りに満ちた声で応える。
「閣下の仇も。取らせてもらう!」
攻撃を放つ。だがそれは冷静なものではなかった。
「これなら!」
ショウは分身でかわした。そして一つになったその瞬間に動いた。
「はあああああああああああああっ!」
「ムッ!」
「バーン!これで終わりだあっ!」
ビルバインが一瞬巨大に見えた。だがそれは一瞬のことだった。
「俺の全てのオーラ力!今ここで!」
「いっけえええええええええええ!」
チャムも叫んでいた。今二人は同じになっていた。
「ハイパーオーラ斬り!やっちゃえええ!」
「決める!」
そして緑の光がその場を覆った。ビルバインとガラバは交差していた。
「馬鹿な、この力をもってしても私が・・・・・・」
ガラバは敗れていた。炎に包まれようとしていた。
「バーン、御前はオーラの使い方を知らなさ過ぎた」
ショウは振り向いて言った。
「それがこの結果だ!御前は自分のオーラに飲み込まれたんだ!」
「クッ」
歯噛みする。
「私は、私自身に敗れたのか」
「そうだ」
「フン、今になってそれに気付くとはな」
ガラバはゆっくりと落ちていた。
「因果なものだ」
そして地面で爆発する。それが最後のドレイク軍の機体であった。
ドレイク軍との戦いはようやく終わった。夜はもう明けようとしており、朝日が昇りはじめていた。
その朝日の中でロンド=ベルは戦後処理にあたっていた。連邦軍も協力していた。
「やれやれ、朝も早くから送還かよ」
「まあそう言うな」
生き残ったドレイク軍の将兵達はとりあえずは捕虜収容所に送られることになった。そしてそこで今後の身の振り方を考えさせられることとされていた。これはミスマル司令及び今議会の中心にいる政府の穏健派の考えであった。アレンとフェイもその中にいた。
「生きているだけでも儲けものなんだからな」
「それもそうか」
アレンはフェイの言葉に頷くことにした。
「これからどうするかゆっくりと考えられるしな」
「で、御
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