第八十九話 異邦人達の挽歌
[8/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っ!」
「や、やっぱり!」
「バーン、遂にか!」
またしても異変が起こった。バーンのガラバをその黒い悪しきオーラが包んだ。そして異様に巨大化していった。
ガラバ、そしてバーンがハイパー化した。その巨大な姿をショウ達の前に姿を現わしたのであった。
「ショ、ショウ」
「バーン、御前も」
「これだ、この力だ!」
だがバーンはハイパー化に恐れを抱いてはいなかった。むしろその逆だった。
「この力があれば私は貴様に勝てる!」
ショウに向かって叫ぶ。
「何も恐れることはない!今日こそ貴様を倒せる!」
「そこまでして勝ちたいというのか!」
「何を今更!」
彼は言う。
「私は負けぬ!遂に貴様を倒す時が来たのだ!」
「クッ!」
「ショウ、まずいよ」
チャムが耳元で囁く。
「大丈夫だ」
だがショウはこう言ってチャムを宥める。
「ああなっても、あいつは勝てはしないさ」
「何で?」
「悪しきオーラは。倒される運命にあるんだ」
ショウは言う。
「バーン!貴様の望み通りここで決着をつける!」
「元よりそのつもりだ!」
「この俺の手で!貴様の悪しきオーラを断ち切ってやる!」
ビルバインは天高く駆った。そしてその頭上めがけて襲い掛かったのであった。二人の最後の戦いが幕を開いた。そしてグランガランとウィル=ウィプスの戦いもはじまっていた。双方互いにオーラバルカンを撃ち合う。
「オーラキャノンは撃てぬか」
「この距離ですと」
家臣の一人がドレイクに答えた。
「そうか。シーラ=ラパーナ考えたな」
「どうされますか?」
「ならば仕方がない」
だがドレイクはそれもよしとした。
「各砲座に伝えよ」
そして言った。
「それぞれ怯むことなく撃て、とな」
「はっ」
「そしてもう一人」
ニーの存在も忘れてはいなかった。
「若僧を。始末しておくのだ。よいな」
「わかりました」
ウィル=ウィプスは弾幕を張っていた。だがニーはその間を巧みにすり抜け攻撃の機会を狙っていた。
「例え化け物でも」
彼は探していた。
「弱点はある!そこを斬る!」
バルカンの攻撃は彼には通じなかった。そしてそれをシーラが援護していた。
「ニー=ギブンを行かせるのです」
その為の接近しての攻撃であった。
「そして。全ての災いを」
その間にもニーは飛ぶ。そして遂に一点を見つけた。
「そこだあっ!」
ニーのレプラカーンが赤から緑になった。そしてハイパーオーラ斬りを放つ。
「ドレイク!貴様の野心もここまでだ!」
緑の刃がウィル=ウィプスの巨体を一閃した。光が貫いた後でウィル=ウィプスはその動きを止めた。
次の瞬間火の手があちこちであがる。運命は決したのは誰の目にも明らかであった。
「お館様!」
「ヌウ・・・・・・」
ドレイクも負傷し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ