第八十九話 異邦人達の挽歌
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一人。
「ニー=ギブン。アの国の者か」
それを思うとドレイクの胸中にあるものが宿った。
「アの国ではじまり、アの国で終わる」
彼は呟いていた。
「それが運命ならば。従わねばならぬかもな」
グランガランとウィル=ウィプスの戦いもはじまった。そしてニーもその中にいた。
「これでそろそろ・・・・・・」
トッドはその剣を振り被った。
「終わりにさせてもらうぜ!」
「ウオオオッ!」
その一撃がアレンのズワースを撃った。その動きが止まる。
「クッ、ドジったか!」
「決めるわ!」
マーベルも攻撃を出していた。オーラバルカンで牽制した後で懐に飛び込み突きを入れる。
「クウッ!」
そしてフェイのズワースも動きを止めた。
「ここまでかよ!」
二機のズワースはゆっくりと大地に落ちる。トッドはその様子を上から見下ろしていた。
「終わったかね」
「まあこの戦いはこれで終わりでしょうね」
マーベルがそれに応える。
「けれどまだ別の戦いが」
「わかってるさ、それは」
トッドはそれに答えた。
「俺もこれでも聖戦士だからな」
「自覚が出て来たということかしら」
「それなりにな。おっ、あの二人生きてるみたいだぜ」
「あら」
見ればその通りであった。アレンとフェイは無事脱出していた。
「しぶといね、どうも」
「人間そう簡単には死なないわよ」
「どうやらそうみてえだな。まあまた機会があったら会うだろう」
「それじゃあ行くわよ」
「おう」
二機のダンバインは飛んだ。そしてまた戦場に向かうのであった。
その間ショウと黒騎士は激しい応酬を繰り広げていた。互いに一歩も譲らない。
「黒騎士!いやバーン=バニングス!」
ショウは黒騎士、いやバーンに問うた。
「まだやるというのか!」
「言った筈だショウ=ザマ!」
バーンは彼に向かって言う。
「私の騎士の誇り、それを取り戻す為に!」
「無益な戦いを続けるのか!」
「無益な戦いなどではない!」
彼は言う。
「貴様を倒すこと・・・・・・決して無益ではない!」
「そして憎悪に心を飲み込まれてもか!」
「それでもだ!」
彼の心に迷いはなかった。
「貴様を倒す!それだけだ!」
「まずいよ、ショウ」
チャムはショウの耳の側で囁く。
「このままいっちゃうと」
「だがやらなくちゃいけない」
ショウも退けなかった。
「このままではどのみちバーンは」
「うおおおおおおっ!」
ガラバが突進して来た。
「悪しきオーラに飲み込まれる!それなら!」
オーラショットを放った。
「そのオーラ力を払う!これで!」
オーラショットがガラバを貫いた。
「やった!?」
「いや、まだだ!」
「この程度で!」
だがまだガラバは動いていた。
「私を、私を止められるものかあああ
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