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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十九話 異邦人達の挽歌
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そしてそのリムルの後ろにゴラオンもやって来た。二隻の戦艦が対峙する形ともなった。
「リムル=ルフトへの援護を」
「はっ」
エイブはエレの言葉に頷いた。
「この戦艦を沈めなければ。この戦いは終わりません」
「わかりました。各砲座撃て!」
ゴラオンからの攻撃もはじまった。二隻の戦艦も互いに戦闘に入った。
ショウはミュージィのブブリィと戦っていた。その巨体からは想像も出来ない程の俊敏な動きでショウを翻弄していた。
「クッ、相変わらず動きが素早い」
「感心してる場合じゃないよ、ショウ」
そんな彼にチャムが言う。
「このままだと」
「わかってるさ」
ショウはそんなチャムに応える。
「ここは。一気に仕掛ける」
「どうするの?」
「まとめてやっつける」
「スプリガンまで?」
「そうさ。まあ見ていてくれ」
そう言うと前に駆った。そこへブブリィとスプリガンの攻撃が加えられる。だがビルバインは巧みな動きでそれをかわす。
「ここでショウ=ザマを倒せば」
ミュージィはブブリィのコクピットからショウを見据えていた。
「ショット様が夢に近付かれる」
「ミュージィへの援護を強くしろ」
ショットはショットでミュージィと共にショウを攻撃していた。
「ミュージィがいなければ。私も」
彼は今本心を語っていた。野心、そしてミュージィへの想いを。その為攻撃は何時になく真剣なものであった。
「ミュージィはやらせぬ!」
「ショット様の為に!」
二人は同時に攻撃を加えた。今それが同列になった。
「今だ!」
ショウはその時を待っていたのだ。その剣に全てのオーラを集中させる。
「これで・・・・・・!」
ビルバインも緑色に輝いていた。オーラが全てを包む。
「仕留めてやる!覚悟!」
そしてオーラに包まれた剣を一閃させた。緑の光が稲妻となってスプリガンとブブリィを襲う。
「うおっ!」
それがオーラボンバーとオーラクルーザーを同時に払った。そのまま突き抜けていく。
だがダメージは確実に与えた。ブブリィもスプリガンもそのダメージは大きかった。
「スプリガン、大破です!」
艦橋で悲鳴が起こった。
「も、もうもちません」
「馬鹿な・・・・・・」
ショット自身もダメージを受けていた。倒れ込み口から血を出している。
「わ、私が敗れるというのか・・・・・・」
「ブブリィもかなりのダメージを受けています」
「何だと!?」
ショットはそれを聞いて立ち上がった。満身創痍であるが何とか立つことは出来た。
「ミ、ミュージィは無事なのか」
「ショット様」
ミュージィがモニターに姿を現わした。
「私ももう・・・・・・」
「そうか」
見れば彼女も血を流していた。ショットはそんな彼女の顔を見て力なく微笑んだ。
「ならば一緒だな」

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