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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十八話 ダブリンに日は暮れて
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今更!」
「それは出来ないことです。親が子を殺せないように」
「親が」
この言葉を聞いて気が緩んだ。そしてルーザが抱く悪しきオーラが増大していることにも気付かなかった。
「まずいぜ、ありゃ」
トッドがそれを見て言った。
「リムルの奴、どうしちまったんだ。あのおばさんのオーラが自分に向けられているってのによ」
「甘言に惑わされている」
ショウにはそれがわかった。
「リムル!落ち着け!」
そして彼女に向かって叫んだ。
「ルーザは御前を!」
「よく聞きなさい、リムル」
ルーザは母親の仮面を被って彼女に言う。
「貴女は私が腹を痛めて産んだ娘なのですよ」
「それは」
「わかっている筈です。その様な娘が愛しくない筈がないではないですか」
「ヘドが出そうだ」
邪悪なオーラをナンガも感じていた。
「ここまでとんでもない気は感じたことがない」
「ああ」
ラッセがそれに頷く。
「まるで人間の。最も醜い部分を増幅させたみたいだな」
しかしリムルはそれに気付いてはいなかった。その邪悪なドス黒いオーラが彼女を覆おうとしていることにも。
「聞いていますか、ルーザ」
「はい・・・・・・」
「リムルは頷いた」
「貴女は私の可愛い娘。そう」
ゲア=ガリングの艦橋でルーザはゆっくりと動いていた。射撃用の椅子に向かって。
「役に立つ駒としてなら!」
「!!」
殺気がリムルを襲った。
「役に立たぬ駒なぞ、いらぬ!」
「チィッ!」
ニーが向かおうとする。だが間に合いそうにもない。オーラバルカンがリムルのビアレスを襲う。
「死ね!役立たずの娘よ!」
だがそこに何とかニーのレプラカーンが追いついた。彼はリムルのビアレスを後ろから掴むと一気に上に引き上げたのであった。
「なっ!?」
「間に合ったか!」
「えっ、ニー」
リムルはようやくここで我に返った。
「どうして、どうしてここに」
「悪しきオーラに惑わされるな、リムル!」
ニーは我に返ったリムルに対して叫んだ。
「あの女は、ルーザは御前を娘なんて思っちゃいない!駒としか思っていないんだ!」
「駒・・・・・・」
「そうだ!あの女にとって御前は敵の駒だ!それを消すことなんてどうということはないということだ!」
「そんな、お父様でさえ」
「実の娘まで手にかけようとするか」
ドレイクはそんなルーザを見て呟いた。
「それ程までの悪しきオーラ力を持っていたとはな」
「これでわかっただろう、リムル!」
「お母様、お母様は私を」
「チッ、ガキが・・・・・・」
ルーザはそのおぞましい本性を顔に露わにしていた。
「仕留めそこなったか」
「こうなってはもう」
リムルの心を怒りが包んでいく。
「私が!私がお母様、いえルーザ=ルフトを!」
「クッ!」
「いかん、
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