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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十八話 ダブリンに日は暮れて
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た自らの野心は隠した。そして三人はささやかな乾杯の後で別れた。ショットは別れの後でスプリガンに戻って来た。
「おかえりなさいませ、ショット様」
そんな彼をミュージィが出迎えた。
「如何でした、お話は」
「何ということはない」
ショットは憮然とした声で応えた。
「茶番だ。いつもの様にな」
「左様ですか」
「我々の仮初めの同盟はこれからも続けられることになった」
「はあ」
「だが同時に正念場でもある」
「ショット様の夢の」
「そうだ。まずはロンド=ベルを倒す」
「はい」
「同時に・・・・・・わかるか」
ここでショットはミュージィの目を見据えた。
「ミュージィ、私と御前は最早一つだ」
「はい」
「私の夢の為には御前の力が必要なのだ。そして夢を実現した後でもな」
「私に何をせよと」
「働いてくれるか」
ショットは問うた。
「私の為にまた。よいか」
「無論です」
ミュージィは強い声で返した。
「私は。ショット様に全てを捧げると決めておりますので」
「よし」
ショットはそれを聞いて頷いた。
「では。時が来れば頼むぞ」
「何をすれば」
「それはな」
ショットはそれについて話をはじめた。彼もまた強い野心を持っていた。そしてそれに向けて動こうとしていた。ビショットもまた。三人はそれぞれの思惑をその胸に抱きながら戦場に向かおうとしていた。
ロンド=ベルはダブリンに向かっていた。七隻の戦艦はロンドンでの補給を終えた後でコーンウォールからアイルランドに入り北上していた。
「いい国だねえ」
ハッターはアイルランドの大地を見下ろして楽しそうな声をあげていた。
「何か落ち着いた雰囲気でな。老後はこうしたところでゆっくりといきたいもんだ」
「爺くさいわね、ハッちゃんは」
「ハッちゃんと呼ぶな!」
フェイにすぐさま返す。
「ハッター軍曹と呼べ!いつも言ってるだろ!」
「そんな暑苦しい仇名やだ」
「何が暑苦しいか!」
ハッターはそれを聞いてまた怒った。
「この一匹狼ハッター様を捕まえて!失礼だろうが!」
「だって本当に暑苦しいんだもん。だからハッちゃんでいいじゃない」
「ヌオーーーーーーーーーーッ!、何という女だ!」
「でさ軍曹」
「何だ少年」
ケーンに顔を向けてきた。
「あんた達って確かこっちの世界には元々いねえんだよな」
「うむ、どうやらな」
ハッターはそれに頷いた。
「気がついたらここにいた」
「そうなんだよな」
「全然違う世界にいたのよ。それが急に」
「四人共だ。不思議なこともあるものだ」
ライデンも言った。
「こうしたことがあるとは」
「オーラロードみてえなものかな」
「オーラロード!?」
「バイストンウェルの連中がいた世界さ」
「ああ、あの綺麗なお姫様がいたって
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