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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十七話 アシカ作戦
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ーとて迂闊には動けないからな」
「そして我々はその間に火星で勢力を蓄える」
「その通りだ。あの草壁という男も北辰衆も迂闊に信頼は出来ないがな」
「私もそれは同じです」
イリアはそれに同意した。
「あの者達は。小者です。ですが狡猾です」
「うむ」
「我等が不利になれば寝首をかくでしょう。その様な者達を信頼するのは危険です」
「我等は我等だけで勢力を蓄える」
「それが宜しいかと」
「よし。ではまずは火星に向かうぞ」
「はっ」
「そして勢力を蓄える。然る後に」
「再び地球圏を」
こうしてハマーン達は地球圏から退いた。これにより北アフリカはネオ=ジオンから連邦の手に帰した。そして欧州で戦うロンド=ベルへも地中海を使って多大な補給が送られることとなった。
「これで次の作戦に楽に進むことが出来るな」
その時ロンド=ベルは北フランスにいた。グローバルはマクロスの艦橋でこう呟いた。
「シー=ライオンですね」
それに応えてクローディアが言った。
「そうだ。我々はイギリスに上陸する。かってのナチス=ドイツと同じようにな」
「けれどそのナチスは失敗しちゃってますよお」
マクロスの艦橋にはユリカもいた。彼女は無邪気にこう言った。
「私達はナチスじゃありませんけれど」
「そう、むしろティターンズがナチスだな」
「そうですね」
それにシャニーが頷いた。
「彼等はどうもジオンに近い思想の様です」
「むしろジオンの隠れ蓑の一つか」
「サイド3との関係のことでしょうか」
「それもあるがな」
クローディアの言葉に応える。
「その科学者にもかってジオンにいた者が多い。そしてニュータイプを否定し、アースノイド至上主義を掲げながらもサイド3とは関係が深い。しかも強化人間まで研究していた」
「その主張はあくまで表向きだと」
「本質はジオンなのだろうな、彼等も」
グローバルの見方はこうであった。
「そうした意味でジャミトフ=ハイマンは独裁者なのだ」
「ギレン=ザビと同じく」
「そして彼等にはまた新たな勢力が加わった」
「ブルー=コスモスですね」
「ムルタ=アズラエルだったか。指導者は」
「はい」
「彼等もまた強化人間への研究を進めているそうだな」
「いえ、正確には違うようです」
未沙が言った。
「そうなのか」
「彼等は生体CPUと呼んでいるようです」
「聞き慣れない名前だな」
「何でもパイロットも兵器として認識しているとか」
「非道ね」
クローディアがそれを聞いて言った。
「それこそナチスかソ連だわ」
「それが彼等の正体なのだろうな」
グローバルは達観した様に言った。
「自分達以外の存在は認めない。そして他人は駒だ」
「駒ですか」
「だから兵器として扱える。少なくとも人間とは見てはいない」

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