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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十七話 アシカ作戦
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ラムサスとダンケルが尋ねてきた。
「我々も。そろそろ」
「わかってる。頃合いを見てな」
彼は言った。
「撤退するぞ。そしてダブリンから宇宙に出る」
「はい」
指揮官が戦場から離脱してこれ以上戦うつもりはなかった。
「いいな、それで」
「わかりました」
「見たところティターンズは次々と逃げ出しているな」
「はい」
「残っているのはジェリドとカテジナだけか。ジェリドはともかくカテジナの奴を説得するのは骨が折れそうだな」
そうは言いながらも友軍を放っておくわけにもいかなかった。ヤザンはすぐに海峡から離れカテジナのもとへと向かうのであった。
「ティターンズが退いていきますな」
ビショットは戦場を見て呟いた。
「戦局の不利を悟りましたかな」
「いえ、どうやら指揮官が逃げ出したせいのようです」
ルーザが彼にそう言った。
「指揮官、ああ彼ですか」
「あの小心そうな御仁が退いて。それで撤退をはじめたのでしょう」
「成程」
「恐らくティターンズはこのまま宇宙へ下がるでしょう。ですが我々は」
「そういうわけにはいかない」
「そうです。そしてドレイクとも」
「訣別する時が近付いてきていると」
「そろそろ決断の時ですね」
「そして我々がこの地上の支配者となる」
「はい」
「では今はそれに備えて兵を置いておくとしましょう」
ビショットは言った。
「全軍撤退です。それで宜しいですね」
「ビショット様の思われるままに」
「では」
ビショットは軍を引き揚げさせた。それと共にショットも兵を退かせた。戦場に立つのはロンド=ベルだけでありそうした意味で勝利を収めたこととなった。
「とりあえずは作戦成功といったところか」
「はい」
未沙はグローバルの言葉に頷いた。
「アシカ作戦、今回は上手くいったな」
「ですが戦いはまだ終わったわけではありません」
だが未沙はここで手綱を締めてきた。
「ティターンズは宇宙へ撤退するものと思われますがドレイク軍は残るつもりのようです」
「彼等は地上で雌雄を決するつもりか」
「既に北アイルランドに向かっているようです。どうされますか」
「それでは我々もアイルランドへ向かおう」
考える余地はなかった。グローバルはそう命じた。
「ここで敵を一つでも減らしておきたい。いいな」
「わかりました。それでは」
「うむ」
こうして戦いは終わりロンド=ベルは無事イギリスに上陸した。そしてロンドン近辺で補給を受けた後アイルランドに向かうこととなったのであった。
「アイルランドか」
「どうしたい、急にしんみりとしやがって」
トッドがマサキに声をかけてきた。
「いや、マードック爺さんのことを思い出してな」
「前話してたディアブロの前のパイロットかい」
「ああ。あの爺さんアイルランド出
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