第八十六話 それぞれの思惑
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」
そしてそれをいきなり放つ。目の前には砲台の密集地がある。
そこにある砲台を一気に薙ぎ払う。光と炎がその場を支配した。
光と炎が合図となった。ロンド=ベルの攻撃がはじまった。
「潰せ!」
「モビルスーツはその後だ!」
まずは防衛ラインの破壊に取り掛かった。そして砲台やミサイルを次々に破壊していく。
「いけえーーーーーーーっ、サイフラーーーーーーーッシュ!」
「サイコブラスターーーーーーーーーーッ!」
マサキとリューネが同時に攻撃を放つ。敵の中に踊り込みサイフラッシュとサイコブラスターを放った。これで敵の砲台と
ミサイルはその殆どを失った。
同時にその場にいたティターンズのモビルスーツ部隊もかなりのダメージを受けた。ロンド=ベルはそこで攻撃の
対象をティターンズに切り換えた。
「よしっ、行くぞ!」
「了解!」
激しい攻撃が今度はティターンズに加えられる。それにより退くかと思われたがそうはいかなかった。
「この程度の攻撃で倒れるわけにはいかないわよ!」
カテジナがそこにいた。彼女は素早い攻撃を繰り出して戦線を支えに掛かって来たのであった。
「あの娘、また」
ジュンコが彼女のゴトラタンを認めて言った。
「戦場に立って」
「カテジナさん、どうして」
「ウッソ、貴方を倒す為よ」
カテジナは血走った目でこう返した。
「その為にここにいるのよ。この手で殺す為に」
「まずいわ、彼女」
それを見たマーベットの顔が曇った。
「狂気に捉われているわ」
「あのジェリル=クチビみたいに」
「ジェリル=クチビ」
ウッソがその名を聞いて呟く。彼女のことはウッソもよく見ていた。
「カテジナさんがあんな風に」
ハイパー化の恐ろしい結末は彼も知っている。だからこそ悪寒が走った。
「あそこまでなるとは思えないけれどな」
ギュネイが彼を宥める為か話に入って来た。
「そうなんですか?」
「ニュータイプや強化人間はまた違うんだ。ああした風にはならねえよ」
「よかった」
「けどな、暴走はある」
だが彼はここで付け加えてきた。
「暴走!?」
「ああ、ニュータイプとしてな。自分を制御出来なくなった時にな」
「巨大化したりはしないですよね」
「あれはそう見えるだけだろ?」
「そうですけれど」
「あれとは違うさ。自我が抑えられなくなるんだ」
「自我が」
「ああ。そして行き着く先は」
「破滅、ですか」
「そういうことさ。特にニュータイプとしての力が強い奴はそうなり易い」
「じゃあカテジナさんは」
「なりつつあるかもな。あれはかなりまずいぜ」
「まずいですよね」
「今のままいくとな。それに周りにいるだけで巻き込まれそうだ、このプレッシャーは」
「何か、凄い憎んでるね」
クェスも言った。
「このプレッシャ
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