暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十六話 それぞれの思惑
[5/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な」
「人間的には・・・・・・ってことですか」
「ティターンズに接近してるのは思想とあとは儲け、戦争の後のことを考えてらしいが。さてどうなるか」
「ジャミトフだったら変な奴だと切り捨てかねませんよね」
「いいところに気付いたな、オデロ」
ビルギットはオデロのその言葉を聞いて言った。
「それだよ」
「それですか」
「まあティターンズも半端な連中じゃないからな。下手すればそうなるかもな」
「やっぱり」
「しかし連中は金とネットワークを持ってるからな。そうそう切られはしないさ」
「持ちつ持たれつってわけですか」
「そういうことだ。この場合言うだろ」
「蛇の道は蛇」
ありきたりな言葉ではある。
「同じ穴の狢ってのもあるな」
「類は友を呼ぶ、とも言いますよね」
「俺達だって結構似た奴多いしな。まあああした連中に来るのはああした連中ってことだ」
「どっちにしろ僕達の敵ですか」
「そうだ。だから容赦することはねえぞ」
「わかりました」
彼等はそんな話をしていた。そして出撃の時間になったので格納庫に向かった。既にパイロットスーツに着替えている。
「音楽の都で戦闘とはな」
アムロがニューガンダムに向かいながらふと呟いた。
「厄介なことだ」
「けれどティターンズがそこにいますから」
「それはわかってるさ」
ケーラにこう返す。
「嫌だとも言ってはいられない。やるしかない」
「はい」
「けれどティターンズもかなり守りを固めてるらしいですよ」
ここでカツが言った。
「要塞みたいだって」
「要塞か」
アムロはそれを聞いてすっと笑った。
「ゼダンの門といい。ティターンズは要塞が好きなのかもな」
「ああした連中の特徴かも知れませんね」
シーブックがそれに応えて言った。
「ネオ=ジオンもアクシズがありますし」
「ああ」
「そしてギガノスも月の要塞の建設を急いでいますし。そんなに要塞に頼りたいんですかね」
「頼りたいのだろうな」
アムロはそれに頷いて言った。
「人間は弱いものだ」
そして言葉を続ける。
「何かに頼って、逃げ込みたいという心は誰にでもあるからな」
「誰にでも、ですか」
「だから要塞を築くんだ」
そしてまた言う。
「そこに閉じ篭って。助かりたい為に」
「けれどそれが陥ちたら」
「また別の要塞を探す」
シーブックに応える。
「新たな殻を探す。けれど何時までもそこに篭るわけにはいかないんだ」
「何時かは出て来なければいけないんですね」
「そうだ。何かシンジに言ったことがあったような気がするがな」
「彼も随分変わりましたね」
「ああ」
今度はケーラに応えた。
「最初はな。昔の俺を見ているみたいだったよ」
「昔のアムロ中佐をですか」
「一年戦争の頃の俺は甘ったれてたから
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ