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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十六話 それぞれの思惑
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「進歩がありませんな、全く」
「だがそれに乗るのも予想通りだ」
ドレイクは戦い前の自分の言葉を思い出していた。
「よいな。戦闘はこれまで通り続ける」
「御意」
ドレイク率いるオーラバトラー達も戦闘に加わっていた。そして一機の巨大なオーラボンバーがショウのビルバインに
迫ろうとしていた。
「来る・・・・・・!」
「どうしたの、ショウ」
チャムが表情を変えたショウに問う。
「来るぞ、奴が」
「奴がって・・・・・・誰!?」
「すぐにわかる!」
ショウは叫んだ。そこに敵の攻撃が来た。
「何のっ!」
それを切り払う。そして前を見据えた。
「貴様か!」
「ショウ=ザマ、探したぞ!」
そのオーラボンバーガラバから声がした。
「黒騎士!またしても!」
「私は貴様を倒す為にここにいる!」
彼もまた叫んだ。
「来い!今日こそは決着をつける!」
「そして憎しみを増大させるのか!」
「そんなことはどうでもいい!私は貴様さえ倒せればそれでいいのだからな!」
「クッ!」
「行くぞ!」
「南無三!やってやる!」
ショウも動かざるを得なかった。彼等もまた戦いに入った。
空と陸で激戦が繰り広げられていた。ティターンズは押されだしている。しかしジャマイカンはそれに対して何ら有効な指揮を執ろうとはしていなかった。
ただうろたえるばかりであった。そしてカテジナが率いる防衛ラインが突破され、第二ラインも突破されるに及んでさらにその顔を青くさせていた。
「まずいぞ、このままでは」
彼はボソボソと呟いていた。
「どうするべきか」
「まだ多くのマシンが健在ですが」
部下がそんな彼に呆れながらも声をかけてきた。
「それにドレイク閣下の軍勢も」
「そんな問題ではない」
だがジャマイカンはその言葉を聞いてはいなかった。またしてもボソボソと言う。
「この艦が攻撃を受けたらどうするのだ」
「そう簡単には沈んだりしませんが」
「ええい、貴様はわかっておるのか!」
遂には激昂してきた。
「今の事態が!わかっておるのか!」
「わかっております」
だが部下はそれを言われても平然としていた。
「このウィーンでの戦い、今が正念場かと」
「撤退せぬというのか!」
「そう判断するにはまだ時期尚早です」
彼は言った。
「ここは踏み止まって戦うべきです」
「くっ」
「まだ前線のパイロット達は踏み止まっています。カテジナ中尉の部隊も第二防衛ラインに合流し戦いを続けています」
「だがこのアドラステアが攻撃を受けたらどうするのだ」
「ですから多少の攻撃ならば大丈夫です」
彼はまた言った。
「御安心を。何でしたら少佐だけで撤退されてはどうでしょうか」
「貴様、わしを馬鹿にしているのか」
「そうではありません」
本当はそうであっ
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