第八十五話 赤い髪の女
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ズの連中に何されるかわからねえってか」
「そうだ。今の奴等はジェリルの言うがままだ。ここは大人しくしていようぜ」
「わかった。それじゃな」
「ああ」
二人は頷き合ってそれぞれの部屋に消えた。そして二人共よからぬものを感じていた。
ロンド=ベルはギリシアに向かっていた。グランガランもそこにいた。
「もうすぐギリシアです」
「はい」
シーラはカワッセの言葉に頷いた。
「思ったより速かったですね」
「トルコとギリシアは隣同士ですから」
ナナがそれに応えた。
「実はすぐに来れるんですよ」
「そうだったのですか」
「まあかってはトルコとギリシアも色々とありましたけれどね」
ここで真吾が言った。
「今はとりあえず何もなしです」
「そうだったのですか。地上は昔から戦乱が絶えなかったのですね」
「まあそれは残念なことですけれど」
「そして今はドレイクがここに・・・・・・!?」
「!?シーラ様」
皆シーラの様子が一変したことに気付いた。
「どうされたのですか」
「赤い髪の女が」
彼女は半ばトランス状態でこう呟いた。
「赤い髪の女が」
「はい。こちらに来ます。恐ろしい女が」
彼女がこう言ったのと全く同じ時であった。マクロスにいた護にも異変があった。
「そういえばGGGは皆ここにいるんだね」
輝が格納庫でGGGの面々と話をしていた。
「オービットベースや東京の基地じゃなくて」
「そうさ、隊員のかなりの数がこっちに移動させてもらったんだ」
凱がそれに答えて言う。
「俺達機動部隊の他に護もな。あと命も」
「そうだったんだ」
「宜しくね、輝さん」
黒がかった髪を大きく前に伸ばした少年が輝に挨拶をした。
「ああ、宜しく」
輝もそれに返した。
「君もマシンに乗るのかい?」
「いや、護はマシンには乗らないんだ」
「そうなのか」
「そのかわりゾンダーや原種を元に戻すんだ。護がいなけりゃゾンダーとかを本当に封じることは出来ないんだ」
「へえ、それを考えると凄い坊主なんだな」
それを聞いた柿崎が呟く。
「只の坊主だと思ったのにな」
「僕だって皆と変わらないよ」
だが護はあえてこう言った。
「僕だって皆と一緒に戦ってるんだから。皆一緒だと思うよ」
「そうだな、坊主の言う通りだ」
霧生がそれを聞いて頷いた。
「同じ戦場で一緒に戦ってるんだからな、皆一緒だよ」
「あら、珍しくまともなこと言ってるじゃない」
それを聞いたレトラーデがからかうようにして言った。
「いつも悪ふざけばかりなのに」
「俺だってそれ位のことはわかってるさ」
「そうなの」
「そんなこと言ったら俺達だってミリアさんとかミスティとかガルドとかいるじゃないか」
「そういえばそっか」
「ゼントラーディだってメルトランディだって
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ