第八十四話 海峡の戦い
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に対してアレンとフェイが忠告する。だが彼女の耳にはそれは全く入っていなかった。
「そんなこと出来る筈ないさ!今のあたしにはね!」
「クッ!」
「言っても無駄ってことかよ!」
二人はこれ以上ジェリルに何か言うのを諦めた。それよりも周りのことに目を配らなければならない状況だったからである。戦いは激しさを増していた。
ジェリルのレプラカーンは戦場で荒れ狂っていた。バルキリーやブレン達を相手にその剣を振るい回していた。皆それを前に避けるので精一杯であった。
「あのレプラカーン」
シーラがそんなジェリルの乗るレプラカーンを見て呟いた。
「危険です、禍々しいオーラ力を感じます」
「禍々しい」
カワッセがその言葉に反応する。
「はい」
彼女は答えた。
「このままですと恐ろしいことが起こります」
「それは」
「それは私にもまだわかりません。ですが」
彼女は言った。
「放っておくことは危険です。何とかしなければ」
だが今はどうしようもなかった。ジェリルは荒れ狂い誰も手出しが出来る状況ではなかった。そのうえライラやカクリコン、ヤザンといったティターンズのエース達も戦いに加わっていた。彼等への対処もしなければならず到底そこまで手が回る状況ではなかったのである。
だがやはり上陸したことは大きかった。ロンド=ベルは徐々にではあるが優勢に立ち、後方で指揮を執るジャマイカンのアドラステアに近付いていっていたのであった。
「あの戦艦が全体の指揮を執ってるんだろうな」
「今までのパターンだとそうね」
ビーチャにエルが応える。
「それじゃあすぐにやっつけちゃおうよ」
「待ってよ、モンド」
だがそれをイーノが制止する。
「どうした、イーノ」
「だってさあ」
彼はジュドーにも応えた。
「今までのパターンだとここで敵の援軍が」
「来るのよね、本当に都合よく」
ルーがそれに頷いた。
「戦艦から」
「それじゃあ皆周りを警戒して行こうよ」
「そうだな。何が出て来るかわからないしな」
プルとプルツーが言った。そして二人も警戒に入った。
「!?」
そしてウッソが何かを感じた。
「ジュドーさん達、跳んで!」
「ウッソ一体・・・・・・!?」
ここでジュドー達も感じた。ガンダムチームは咄嗟に上に跳んだ。
「あぶねえっ!」
ビーチャが叫んだ。そしてつい先程まで彼等がいた場所を太い赤紫のビームが突き抜けていった。
「チッ、かわしたかい」
鈴の音と主にあの女の声がした。
「しぶとい奴等だよ、全く」
「このビーム、ザンネック」
ジュンコがそれを見て言った。
「ここに来ていたのか」
「そうさ、アドラステアの護衛でね」
ザンネックがその姿をゆっくりと現わして来た。それい乗るのはあの女しかなかった。
「ここに来ていたのさ。また会
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