第八十四話 海峡の戦い
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ったそうだぜ」
「そうだったのか」
「かなり気性の激しい女だ」
ショウはまた言った。
「感情が高ぶると見境がなくなる。手当たり次第に暴れ回る」
「かなりやばい相手みたいだな」
「そうさ、だから御前さんも奴に会ったら気を着けろよ」
「ああ」
「下手したら真っ二つにされちまうからな」
「真っ二つになったら死んじゃうからね」
「そんなの言わなくてもわかるよ」
「あーーーーっ、ショウその言葉ひどーーーい」
「そして若しかするとティターンズには」
ヒューゴはそんなショウとチャムのやりとりを聞きながら呟いた。そしてバルカン半島の方を見ていた。
翌日ロンド=ベルはダーダネルス=ボスポラス海峡の手前にまで来ていた。アジアとヨーロッパを分ける海峡でありその向こう側には東ローマ帝国、そしてオスマン=トルコの都であったコンスタンチノープル、今の名をイスタンプールという古の街がある。かってここでも多くの戦いが繰り広げられてきた。
「古戦場だな」
それはグローバルもわかっていた。感慨深げに呟く。
「かってこの場所で多くの戦いが行われてきた」
「士官学校でも教えられてきましたね」
「早瀬君も学生の頃を思い出したのかな」
「はい、まあ」
未沙もそれに応えた。
「ここに来たこともありますし」
「そうなのか」
「いい街ですね。また機会があれば訪れてみたいですが」
「ではこの戦いの後で行ってみるかね?」
「いえ、今は戦いです」
だが未沙は真面目な顔でこう返した。
「艦長、前方の対岸にエネルギー反応多数です」
「やれやれ、敵は待ってはくれないか」
グローバルは溜息をつきながらこう言った。
「それでは仕方ない。全軍出撃だ」
「了解。全軍出撃」
それに従い出撃命令が下される。そしてロンド=ベルのマシンが次々に発進し、トルコ側に布陣した。
「あてと、こいつはちょっと厄介だぜ」
フォッカーは対岸を見据えながらこう言った。
「海を渡らなくちゃいけないがこの海が厄介だ」
「モビルスーツやヘビーメタルにとっては厄介な場所ですね」
「そうだ、まあ中には変形出来るのや空を飛べるのもいるがな」
輝に応えてこう言う。
「だがそうおいそれとはいかん。ここは俺達で援護を仕掛けるぞ」
「了解。じゃあ派手にいきますか」
「スカル小隊は中央」
「はい」
輝が頷く。
「ダイアモンド=フォースは右、エメラルド=フォースは左だ。セイレーンはゴーショーグンと協同して俺達と一緒に来てくれ」
「了解」
「それではそれで」
それに金竜とダッカーが応える。フォッカーの後ろに三機のセイレーンがやって来た。ゴーショーグンも一緒である。
「スーパーノヴァも中央だ。いいな」
「へへっ、じゃあ派手に中央突破といくぜ」
「イサム、ここは待て」
「何だよ
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