第八十三話 最悪の鎧武者
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し。ここは戦力アップの為にも貴方が乗ってみたら?」
「そうですね」
カツの方もエマにそう言われて考え込んだ。
「量産型でもファンネル装備できるんですよね」
「確かな。インコムに換装することも可能だった筈だ」
それに応えてアムロが言った。
「どうするんだ?丁度一人空いているし」
「わかりました、それじゃあ」
カツは意を決した。
「その量産型使わせてもらいます。装備はファンネルで」
「よし、それじゃあカツはケーラ中尉と一緒に俺の小隊に入ってくれ」
「はい」
「あとハリソン大尉もか」
「宜しくお願いします。まさか白い流星の小隊とは思いませんでしたが」
「Fシリーズだから本来はシーブックと組む筈だけれどな」
それにビルギットが突っ込みを入れる。
「生憎もう満杯だからな。そっちで頑張ってくれ」
「ああ、青いガンダムで伝説を作るとするか」
「青い巨星にでもなるかい?」
「おいおい、それはもう先客がいるぞ」
「おっと、そうだったか」
そんな軽口を叩きながら彼等は話をしていた。そしてアムロとクワトロはそれぞれの小隊に分かれることとなった。
「うちの最強の小隊がなあ」
「まあ仕方ないけれど」
他の面々は少し寂しそうであった。
「まあ戦力アップにはなるかな」
中には納得しようとする者もいた。レッシィがそうであった。
「赤い彗星の部隊なんてファンネルばっかだし」
「ギュネイにクェス、それにロザミアだからね」
アムがそれに応えた。
「滅茶苦茶強いわよ、それって」
「アムロ中佐の小隊も結構」
「きてるわよねえ」
こちらは四機共ガンダムであった。やはりかなりの戦闘力である。とりわけアムロのニューガンダムがかなりの戦力を有しているのは最早言うまでもなかった。
「さて、お別れだなアムロ君」
「おいおい、いきなりそれか」
アムロはクワトロに言われ思わず苦笑いを浮かべた。
「小隊が離れただけじゃないか」
「おっと、それもそうか」
「シャア、クェスを頼むぞ」
「いや、生憎彼女は私よりも君を選びそうだな」
「どういうことだ、それは」
「感性の問題だな。どうも彼女は君に引かれるものを感じているようだ」
「俺にか」
「私にも感じているようだが。だが君に向かった方がいい」
「どういうことかよくわからないんだが」
「私は何しろ危険な男だからな」
クワトロはいささか自嘲気味に言った。
「あまり女性が側にいていいことはない」
「だが戦闘の時は頼むぞ」
「私のフォローが必要だとも思えないがな」
既にクェスはかなりの戦果を挙げていた。赤いヤクトドーガを駆り、何十機もの敵を撃墜しているのである。その能力は同じニュータイプであるプル達にも匹敵すると言われていた。
「ギュネイも入ったしな」
「それじゃあ隠居でもする
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