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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十三話 最悪の鎧武者
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「カミーユさんじゃ駄目かな」
「カミーユさん」
「そうさ、それなら俺も特に恥ずかしくないしロザミィも皆からあれこれ思われないだろうしさ」
「わかったわ、カミーユさん」
ロザミアはそれに応えて言った。
「これでいいかな」
「うん、それでいいよ」
「有り難う、お兄ちゃん」
「こら、もうお兄ちゃんじゃないだろ」
「あはは、御免なさい」
カミーユとロザミアは仲良く話していた。フォウはそんな二人を離れた場所から温かい目で眺めていた。
「嫉妬したりとかしないのね」
そんな彼女にレミーが声をかけてきた。
「てっきりヤキモチでも焼いてるのかと思ってたのに」
「そんな必要ありませんから」
フォウはまるで母親の様に優しい笑みで彼女に言葉を返した。
「ロザミィも。カミーユが好きなのと同じで私もカミーユもお互いが好きですから」
「それぞれの愛があるから心配はいらないってことかしら」
「いえ、それは」
だがその言葉には少し戸惑いを見せた。
「ちょっと」
「まあロザミィはフォウにとっても妹みたいなものだってことかしら」
「言われてみると」
フォウもそれに頷くものがあった。
「そうかも知れないです」
「だから特に気にすることはないってことかしら」
「でしょうか」
フォウにしては珍しく戸惑いを見せていた。
「まああのロザミアって娘はフォウに近いものはあるわね」
「強化人間だからでしょうか」
「それがあるのは事実かも。やっぱり何かあるのよ」
「何かが」
「たまにそれに耐えられなくなる時もあるでしょうけれどね。そんな時はどうすればいいかわかる?」
「どうすれば」
「男に甘えるのよ。女って強いものだけれど弱いものでもあるから」
「そうなんですか」
「だからね。フォウもカミーユに甘えなさい」
「私は」
「別にロザミアみたいに甘えろとは言ってないわよ。フォウにはフォウの甘え方があるでしょ」
「はい」
「そういうこと。それじゃあそっちも頑張ってね」
そう言い残してレミーはその場から姿を消した。そしてそれと入れ替わりの形で黒い髪に細い目の若者がやって来た。
「で、真打ち登場ってわけか」
「ああ、あんたギュネイじゃねえか」
ジュドーが彼に気付き言う。
「こっちに来たのかよ」
「ああ、ヤクトドーガと一緒にな」
彼はそれに答えた。
「今更ネオ=ジオンに戻ることもできねえしな。宜しく頼むぜ」
「けど何でまたこっちに来る気になったんだよ」
「あっちじゃエースだったんでしょ?」
ルーも問う。
「エースでもな、ああした組織じゃ下っ端は使い捨てにされるんだよ」
「使い捨てに」
「そうさ。連邦軍も似たようなもんだがこっちは違う感じがしてな」
「それでこっちに来たのかよ」
「そういうことさ」
彼は軽い調子で言っ
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