若葉時代・慰霊祭編<中編>
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本当だったんだ」
ダンゾウ君がミトの方へと振り返る。
女の子同士意気投合していたミトが、ビワコちゃんと揃って振り返る。
凄いな、今の動き。完璧にシンクロしていたぞ。
「だって、柱間様がなんでも言う事聞いてくれるって言ったんですもの。折角の機会ですから、思う存分やらせていただきましたわ」
語尾にハートマークでも付きそうな可愛らしい口調です。
でも、なんでだろう。ミトの背後から逆らってはいけないオーラみたいな物が滲み出ているんだよね。
「ほら、元々柱間様は中性的なお顔立ちでしょう? ですから、前々から着せてみたかったんですの。??こういった感じの衣装を、ね」
最後だけ、トーンが低くなる。
ダンゾウ君が両腕を抱えて、ぶるりと震えた。君の反応は正しいよ、ダンゾウ君。
私だって背筋に寒い物が走ったもの。
「で、でもさ。柱間様って男の人だろ!? 女の服を着せるなんて可笑しいよ!」
御尤も! 確かに性別は女性だが、世間一般の認識は男性な私だ。
ヒルゼン君、君の勇敢な意見に私は心からの拍手喝采を送りましょう。しかし、君は重要な事を見落としているぞ。
「あら、ちっとも可笑しくなくてよ?」
「へ?」
早く気付くんだ、ヒルゼン君。ミトの目がさっきから一度も笑っていない事に! ダンゾウ君はとっくに気付いて私の後ろに隠れてるよ。……因みに付け加えるなら私もミトの迫力に押されて、どっかに隠れたい気分だ。
「??いい事? どのような服も装束も、似合う者が着れば問題ないのです」
「でも、それとこれとは……」
ふふ、と微笑むミト。
なんでだろう。当事者は私の筈なのに、さっきからずっと蚊帳の外に放っておかれたままだ。
「そうですね。ヒルゼン、まずは想像して見なさい。例えば……貴方のお父様が今柱間様が纏っておられる様な服をしている姿を」
猿飛佐助殿は結構上背もあり、がたいもいい忍びである。
私と違って純粋な男性だし、そんな彼がこんな服を着ていると想像すれば……おえぇぇ。
世にも恐ろしい光景を想像してしまって、口元を押さえる。洗面器、もしくはエチケット袋が無性に欲しくなった。
「??……想像もしたくない」
「……ヒルゼンに同じ」
「でしょう? その点、柱間様はその問題もありません。寧ろ、これらの華やかな色が一層柱間様を引き立てているではありませんか! 其処に立っておられるだけで場が華やぐ事間違い無しですわ!!」
拳を握りしめ、力説しているミト。普段の慎ましやかで淑やかな彼女は何処に行ってしまったんでしょう。
彼女の隣ではさっきからビワコちゃんが目を輝かせて、ミトを誉め讃えています。やけに彼女達の姿が遠くに見えます。
「似合わぬ輩がすれば確か
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