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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
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──
──否──
ヴィヴィオもまた、その問いに、自分の中で答えを出している。
──彼女には、守りたい人がいる──
──それは、今よりも遥かに小さかった自分に、強さと、勇気を教えてくれた人──
──世界中のだれよりも大きな、幸せを与えてくれた人──
──どんなものよりも大好きで……大切な人──
──その人に、約束した──
──“強くなる”と……──
そして……同時に……
──自分の強さを……認めてほしい人が居る……──
──私のせいで、苦しんだ人が居る……──
──あの人(お兄ちゃん)に、認めてほしい……!──
──私の心を、思いを、認めてほしい……!──
きっとこの道なら、それが、できるから……!!
「(──だから……強くなるんだ……)あああああぁぁぁ!!!」
ヴィヴィオが、大きく踏み込み、そのまま……
「(どこまでだって……!!!!)」
アインハルトの胸めがけて、強烈な一撃を叩き込んだ。
しかし……
両手の手鋼を砕け散らせながらも、それをアインハルトは受け止めた。
そのまま……技の反動か身動きの取れないヴィヴィオに向かって大きく一歩踏み込む。
「覇王──」
そこで練り上げられた力を、拳足から……打ち出す!!!
「──断空拳!!!」
その拳が、ヴィヴィオの腹部にクリーンヒットし……彼女は大きく吹っ飛んだ。
──勝負あり、であろう。
後ろで見ていたクラナもまた、そう思った。否。思っていられる筈だった。と言うべきか……
ヴィヴィオの吹っ飛んだ方向に、自分が居なければ。
「っ!?」
咄嗟によけようとして、気付く。自分の後ろは鉄屑置き場だ。尖った鉄くずやらなんやらが散乱している。つまり……いくらバリアジャケットが有るとは言っても、此処に突っ込むのは不味い!!
『アルッ!』
[Emergency. Set up]
直後、クラナの姿が歪み……ヴィヴィオがそこに突っ込んだ。
鉄の崩れる音と、土煙が上がり……二人の姿が見えなくなった。
「「陛下っ!」」「「「「「ヴィヴィオ!!」」」」」「「「クラナっ!」」」「……!」
それぞれが其々を呼び……土煙へと駆け寄る。その煙がはれた所に……
目を回して十歳児に戻っているヴィヴィオと、それを上半身で受け止めるような形で、両手でしっかりと彼女の体を包み込んだバリアジャケット姿のクラナの姿が現れた。
「……無事、です」
ヴィヴィオも自分も。と言う意味を込めて、クラナは言った。途端に、全員から安堵の息がこぼれるのを見て、クラナは内心苦笑する。
なんとか、抱きとめた直後に被害の少なさそうな所に体を逸らし、かつ幾つか落ちてきた鉄は、拳で防ぐ事が出来たのだ。
と、自分に対
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