第三話『星の少女と天災』
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ィニット・ストラトスを作ったのは、この束さんなのだ!」
胸を張って誇らしげに言う束。スウェンは視線だけリズに送り
「リズ、少し向こうへ行っていてくれ」
「う、うん……」
コクリと頷き、リズはその場を離れた。スウェンは束に視線を戻し
「それで? 篠ノ之 束、あんたは一体何の用でここに?」
「ん〜とそれはね、君の事を見に来たの!」
「なに……?」
「君の事を調べさせてもらったよ! スウェン・カル・バヤン。解かっていることはそれだけで、ドイツおろか、世界に君の国籍は存在しない。束さんの超天才的技術で調べても、君の事は名前以外何一つわからなかった! 束さんはそんな詳細不明すぎるスー君に興味が湧いたのだよ!!」
「す、スー君……?」
束から妙な愛称を付けられたスウェンは思わず呆気にとられた表情をする。
「おっと! 束さんは忙しいからそろそろ行くね! そうだ! スー君に面白い事教えてあげるね! 近いうちに世界のバランスが変わっちゃうよ! どう変わるかはお楽しみあれ! それじゃばぁあい♪」
そう言い、何処かへと走っていった束。まるで嵐が過ぎ去った後、スウェンは面食らった表情をしたままであった。
「何だったんだ……一体」
するとリズがやってきて
「お腹……へったよぉ……お兄ちゃん」
「ああ、そうだな。食事を取るとしよう……」
スウェンは束の言葉を思い出す。
『近いうちに世界のバランスが変わっちゃうよ! どう変わるかはお楽しみあれ!』
この世界は自分の居た世界よりも戦争が世界に広がっているわけでもなく平和だ。その平和な世界のバランスが変わる。一体なにが起こるというのか、スウェンはそれをずっと考えていた。
――そして数週間後、とある事件が起き世界のバランスは……本当に変わるのであった。
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