第六話 ゴールデンウィークその八
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「赤かしら」
「赤ワインにするの?」
「それにするの?」
「そう考えてるけれど」
琴乃は言う。
「そうね」
「じゃあそれでいいんじゃないの?」
「そうよね。お酒出すならワインね」
「それがいいんじゃないの?」
友人達も言う。そしてだった。
琴乃自身も決めた。お泊り会で出すものは。
「紅茶は絶対にして」
「お酒はワイン」
「それね」
「それでいくわ」
こう決めたのである。
「やっぱりね」
「そうね。ワインがいいわね」
「ティーセットっていうとお菓子だしな」
「お菓子に合うお酒ってそれしかなさそうだし」
「それじゃあね」
「これがね。和菓子だったらね」
どうなるかと。琴乃は苦笑いと共に述べた。
「正直合うお酒ってないわよね」
「そうそう。小豆とかきな粉に合うお酒ってもうないわよ」
「洋菓子だったらまだあるけれど」
そのワインだ。洋菓子、ケーキ等にはまだあってもだというがだった。
「和菓子になるともうね」
「ないわよね」
「間違っても日本酒は駄目だし」
「というか和菓子と日本酒の組み合わせって」
また友人の一人が言う。
「確実に身体に悪いわよ」
「ああ、糖尿病ね」
「それね」
「そう。糖尿病になるわよ」
この組み合わせで親しむとかなり危ういというのだ。
「実際に明治天皇も糖尿病でお亡くなりになられてるけれど」
「ひょっとして両方だったの?」
「明治天皇がお好きだったのは」
「そう。とにかくお酒がお好きで」
清酒を飲まれ感激されてから日々親しまれていたのだ。
「あと蒸し羊羹にカステラ、アイスクリームにアンパンがお好きだったの」
「ううん、まさに糖尿病一直線ね」
「そうなるわね」
「お酒がお好きで甘いものともなると」
「確実になるわね」
「そう。それでなのよ」
糖尿病になられたというのだ。
「だから。甘いものと日本酒はね」
「絶対に避けないといけないのね」
「この組み合わせは」
「ビールもビールで怖いから」
この酒も問題があった。
「痛風ね」
「ああ、ビールって痛風よね」
「あれ凄く痛いらしいわね」
「それも我慢できない位に」
琴乃達は今度は痛風の話になった。ビールとくればどうしても付きまとう話だ。ビールをよく飲む国では実際に国民病になっている。
「だからビールも怖い」
「そういうことね」
「それでワインはっていうと」
「確かに飲み過ぎは怖いけれど」
これはどの酒にも言える。
「けれどね」
「他のお酒に比べると身体にいい」
「そうよね」
「ずっとね」
「しかもね」
尚且つだった。
「確かにお茶菓子にも合うし」
「だからいいよね」
「この場合はね」
「それでいいと思うわ」
「赤ワインでね」
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