暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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ます。しかしディーネは、納得しませんでした。なおも説得しようとする母上に、ディーネは何故剣を習いたいか話し始めます。

 父親の顔を一度も見た事が無い事。唯一の肉親である母親が、亜人に殺されてしまった事。もう自分のような想いをする人を作りたくない事。また家族を無くすのは嫌だと……。

 そしてディーネは「だから、亜人と戦う為の剣を習いたい」と言い切りました。そして「だから武器も、対亜人戦に向いた物を使いたい」と、言ったのです。

 残念ながらレイピアは、対人戦それも1対1の個人戦に向いた武器です。一方で対亜人戦を考えると、レイピアはとてもお勧め出来る武器ではありません。亜人戦は対複数が基本なのです。更に言えば突きの一発程度では、亜人を仕留める事が出来ません。むしろ抜けなくなれば、あっという間に丸腰です。

 こうなってしまえば、母上も折れるしかありません。

(これは間違い無く、事前に誰かに話を聞いていますね。老執事(オーギュスト)あたりでしょうか?)

 しかし諦めきれないのか、母上は尚も食い下がります。

「なら他に対亜人向きで、ディーネちゃんに向いた武器を探しましょう。……ね……ね」

(母上も必死ですね。おー、ディーネも困ってる困ってる。母上も大人げないです)

「そうだ! ギルバートちゃんが使っている武器の特徴は?」

 あれ? 矛先がこちらに向きました。まあ、嘘を吐く理由は無いですね。でも、いきなり全部の説明は無理です。……とりあえず要約して、簡単に説明するしかないですね。

「日本刀。片刃で独特の反りと薄さ軽さが特徴で、切って良し・突いて良し・打って良しの優良な武器。特に切る事に特化していて、一流の日本刀と使い手がそろうと鉄さえも切り裂く。ただし使用者に高い熟練度が求められ、未熟な者が使うとすぐに刃がダメになったり折れたり曲がったりしてしまう。《固定化》や《硬化》を使えば多少は改善出来るだろうが、亜人戦にはとてもお勧めできない。もちろん、それを覆す技量が有れば話は別だが……」

 ここまで説明して、ディーネがキョトンとしているのに気が付きました。

(あっ……ヤバ……まあ、いっか)

「ディーネちゃん。ギルバートちゃんったら、こういう変わった子なのよ。どう思う?」

「えっ……いや……あの、その……えっと」

 母上は私から「日本刀は、亜人戦に向かない」と言う言葉を、引き出したかっただけなのでしょうが、ディーネの反応が面白くって路線変更しましたね。その所為で、ディーネは絶賛パニック中です。……あぁ、なんか和みます。(注 私は母上と同類じゃなりませんよ)

 母上は良い顔で笑っています。やっぱりドSですね。この人。



 結局、全て(原作知識以外)話させていただきまし
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