暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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タガタ震えていました。

(……あな恐ろしや)

 とりあえず妹が大きくなって、剣術をやらせれば私の負担が減るかな? 等と、外道な事を考えてしまう私は悪く無いと思いたいです。

 結局母上は、私を鍛える(なぶる)のが楽しくて仕様がない様なので、それを何とかしなければなりません。しかし対策が全く思いつきません。

(いっそ、家出でもしてみますか?)

 いえ……、これはこれで危険です。それにそんな不義は絶対に出来ません。父上と母上はこの世界で、真の意味で私を受け入れてくれた人なのですから。まあ、結局我慢しろ……と言う訳ですね。



 そんな辛い日々を続ける私にとって、年の近いディーネが世話を焼いてくれるのはとても助かりました。この時の私にとって、唯一の心のオアシスと言って良かったでしょう。何が良いって、無理してお姉さんぶる所が可愛いのです。そんなディーネと仲良くなるのに、多くの時間は必要ありませんでした。

 始めて会った時は、薄汚れていて髪はボサボサでボロボロの服の所為か、男か女かも良く分からない状態でした。それが今では、髪は綺麗な金髪のストレートで、目は澄んだ碧眼をしています。うん。顔立ちも整ってますし将来美人になりますね。

 こうなると私とディーネが一緒に遊ぶのは、必然と言って良いでしょう。どちらが面倒を見て居るかは、ディーネの為に言及しません。この前ねだられて、おままごとをさせられましたし。恥ずかしかったのですが、我慢してやり切りました。

 しかし私は知っている。ミーアが影から覗き、密に笑っていたのを……。

(……フフッ……オボエテロヨ……オバサン)注 ミーアは現在二十歳です。

 おっと、いけないけない。精神は肉体に引っ張られると言った人が居ましたが、最近私の思考回路が、子供っぽくなって来た様な気がします。……注意せねば。

 それよりも、あまり良くない事が分かりました。それはディーネの血筋です。

 本人曰く「お爺ちゃんのお爺ちゃんのお婆ちゃんは、とっても偉い貴族様と愛し合ってたんだって。でも、しがらみってゆーのがあって結婚できなかったんだって」

 私もその言葉を鵜呑みにする心算はありませんでしたが、ディーネの持ち物(親の形見)に見過ごせない物を発見してしまいました。それは、家紋付きの指輪とオルゴールです。オルゴールの蓋の裏に、小さく文字が彫ってありました。

  祝福できぬ愛しい我が子にこれを贈る。
    許されるなら健やかに育つ事をここに祈る

 つまり、平民の娘と恋仲になり子供を作ったあげく、周りに許してもらえず家から追い出した? いや、追い出されてしまった。……と言う訳ですね。

 次に、指輪の家紋を見ます。

 えーと……。モンモランシ家の家紋です
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