暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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悔しそうに歪みました。
「互いにそれが分かっているから、相手もしばらく動かない。と、言う事ですか?」
私の質問に、母上は無言のまま頷きました。
それから、二日が経ちました。ようやく木刀が完成したので、試しに木刀大太刀を振ってみます。
……ブォ〜〜〜ン
……ブォ〜〜〜ン
私からすると、この音は絶望的な気分にさせられる物なのですが、母上は物凄い笑顔でこちらを見ています。まるで玩具を与えられた子供の目です。
ためしに、木刀大太刀から木刀小太刀二刀に持ち替え、型を一つやってみます。
……ブォ〜〜〜ン ブォ〜〜〜ン
……ブォ〜〜〜ン ブォ〜〜〜ン
つるっ……ゴン。
転んでぶつけた痛みは大した事ありませんでしたが、正直これはショックです。本当に冗談抜きで涙が出そうです。
「もう、まだ体は3歳なんだから、無理しちゃだめよ〜」
母上の優しい言葉が、今の私には辛いです。でも、これで稽古が無くなるかも。……ラッキーなのか?
「私が特訓してあげるから、泣かないの」
すみません。私が甘かった様です。
それから暫くして、私はようやく解放されました。二度と母上の前で剣の訓練はしまい。と、心にかたく誓いましたが、冷静に考えると無理である事が分かりました。母上が今更私を手放すとは思えません。とりあえず3歳だから無理するな発言は、私の気のせいだったようです。
(母上の、ドS……)
母上が入って行った館の入り口を見ながら、心の中で愚痴りました。
「ギルバートちゃん、なんか言った?」
(ッ!? 何時の間に!! さっき館に入って行った筈ですよね!?)
振り返ると私の背後に母上がいました。バクバク言っている心臓を必死に落ち着かせます。
「いえ、母上なんでもありません」
「そう?明日も一緒に特訓しましょうね」
あっ……。目から水が……。
あれから毎日の様に。母上の特訓が続いています。ハッキリ言って辛いです。このまま無理を続けると、某黒いシスコン二刀剣士の二の舞になりそうです。あっちは追い詰められて自発的ですが(あれ? 誰かに砕かれたような気も)こっちは強制です。冗談抜きで、本当に勘弁してください。……本気で泣きそうです。
しかし何だかんだ言って、母上の特訓を耐えている自分が恨めしい。唯一の救いは、まだ実戦形式の模擬戦が無い事でしょうか?
以前に守備隊から聞きましたが、母上は実戦形式の模擬戦で大暴れした事があるそうです。その時はボコボコにされて、二日も目を覚まさなかった隊員が居たと聞きました。私にその話をしてくれた人は「水メイジが居なかったら、どうなっていたか……」と口にしながら、ガ
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