第一話 五人その十三
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れでもだとだ。母は言うのだった。
「それでもそうしたメニューよね」
「うん。何か多いわよね」
「けれどイギリス人は。余裕がある場合はね」
「この時間はそうなのね」
「ええ、じゃあいいわね」
「うん。二人で食べよう」
笑顔でだ。琴乃は母に言ってそのうえでだ。
紅茶、そのミルクティーを飲む。既に砂糖が入っておりその甘さもあった。それを楽しみながらだ。手を伸ばす。だがここでだ。
母は笑顔で娘に言った。
「あっ、上からね」
「スコーンから食べるの」
「そうして。サンドイッチからじゃなくてね」
上から順番にだ。食べて欲しいというのだ。
「だから上中下の三段だから」
「それでなの」
「そう。そうして食べましょう」
母は笑顔で言いそのうえで実際にだった。スコーンから食べる。琴乃もそれに合わせる。
琴乃の、そして皆の高校生活のはじまりは最高のスタートになった。琴乃は高校生活がそのまま順調に進むことを願った。少なくとも前を向いていこうと。母の言葉を聞いて決意したのだった。
第一話 完
2012・7・12
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