第一話 五人その九
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「私達に合う名前」
「それで星ね」
「ううん。ギャラクシーだと」
「大袈裟よね」
「何処かのギリシア神話がモチーフで聖なる衣の話みたいよね」
「別に必殺技使わないわよね」
「というか使えないから」
多分に冗談を入れてだ。琴乃は景子に答える。
「そういうのはね」
「普通の女の子が必殺技とかね」
「そういうのはないでしょ」
「ええ、ちょっとね」
まただ。こう言う琴乃だった。
「だから。この名前もね」
「ボツね」
「そうするわ。もっとね」
琴乃は首を捻りながら言っていく。
「親しみやすくて。それで」
「それで?」
「バンドらしい名前。格好のいい」
「そうなるわよね」
「じゃあどうした名前がいいかしら」
琴乃は考えていく。そしてだった。
遂にだ。四人に考え抜いた顔で言ったのだった。
「プラネッツほかどうかしら」
「星達?」
「そう。この名前ならどうかしら」
こうだ。今はマッシュポテトをスプーンで食べている彩夏に述べたのである。琴乃はフライドポテトを食べている。
「私達五人が星ならね」
「星の集まりだからなの」
「そう。プラネッツならどうかしら」
琴乃は彩夏の目を見ながら問う。
「これでどうかしら」
「そうね。それじゃあ」
「私もいいと思うわ」
次に賛成したのは里香だった。彼女はポテトサラダを食べている。
「その名前でね」
「プラネッツでいいのね。里香ちゃんも」
「ええ、いいと思うわ」
「じゃあ彩夏ちゃんと里香ちゃんは賛成ね」
言いながらだ。琴乃は残る二人を見た。景子と美優はそれぞれフライドポテトを食べている。琴乃と同じものをだ。
それを食べながらだ。こう言ったのである。
「私もそれでいいと思うわ」
「あたしもだよ」
「親しみやすいし格好いいしね」
「バンドにもいい名前だと思うよ」
「じゃあこれで決まりね」
微笑んでだ。琴乃は笑顔で言った。
「私達のグループ名はプラネッツね」
「放課後とかそういう名前は考えなかったのね」
彩夏がくすりと笑ってこんなことも問うた。
「そういうのは」
「放課後ね。午後の紅茶の時間とか?」
「そういうjのにはしなかったのね」
「うん、ちょっとね」
「考えなかったの」
「何か違うって思ったから」
だからだ。しなかったというのだ。
「それでね」
「そうなのね」
「他にもクラウンとかもちょっと思ったけれど」
「あっ、クラウンはね」
「そうよね。もうあるから」
だから駄目だとだ。琴乃は笑いながら彩夏に話した。
「そのグループがね」
「ああ、あれか」
すぐにだ。美優が言ってきた。
「あの小学生の娘達のな」
「そう。もうあるから」
それでだtだ。琴乃は美優に述べたのである。
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