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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十八話 隣りにいる人   ★
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 僕達はレイジングハート達を追って知らないうちに道に踏み込んだからこうして認識できたけど、レイジングハート達がなければずっと気がつかなかった。
 なのはとフェイトはお互いに頷きあって再び歩き出す。

 ようやく辿りついたのは、どこかの物語に出てきそうな大きな洋館。
 その洋館よりも気になるのが

「ねえ、アルフ」
「うん。結界があるね。
 ユーノ、あんたこの結界どんなものかわかるかい?」
「術式が違い過ぎる。それにどこからか魔力供給しているみたいだし」

 常にどこからか魔力供給されている謎の結界が屋敷を覆っている。
 そもそも常に魔力を供給するなんてどうやって維持しているのかもわからない。

 これは下手に入るのはまずそう。
 どうすればいいか迷っているとなのはが恐る恐るといった感じで一歩前に踏み出した。

「なのは!?」
「……あれ?」

 最悪な結果を予測した僕だったけど、なのは何ともないように平然と結界内に入っている。
 僕達も恐る恐る一歩踏み出してみるけど何も起きない。
 一体どうなってるんだこの結界。
 とりあえず内心ビクビクしながら屋敷の扉に辿りついた。

 そして、なのはとフェイトが一緒に扉に手を伸ばして

 扉は軋む音を上げながらあっさりと開いた。

「結界は素通りだし、扉にも鍵はかかってない」
「不用心だね〜」

 アルフの言葉にすごく同感だ。

 それにしてもこの玄関ホール。
 夕方という時間帯で薄暗くなんか出てきそうな雰囲気だ。

「アルフ、士郎の場所わかる?」
「う〜ん。下みたいだね。そこが一番匂いが強い」

 下?
 地下室か何かだろうか。
 といっても地下の入り口がわからないと思ったら

「ねえ、これって」

 なのはの言葉で初めて気がついた。
 薄暗くて気付かなかったけど玄関から点々と赤い跡が続いている。
 血の跡だ。
 それは階段裏の扉に続いていた。
 その扉をゆっくりと開ける。

 そこには暗い階段が続いていた。
 明かりもなく奥が見えない階段。

「Master」
「Sir」

 その階段を照らすように光を放つレイジングハートとバルディッシュ
 そして、なのはとフェイトを先頭に階段を降りはじめた。
 意外と階段は長くなくて、すぐに底まで辿りつく。
 そして、そこにはまた扉。
 その扉は半分ほど開いていた。
 空きかけの扉を完全にあけ放つ。

 そこにあったのは複雑な模様を描く魔法陣と横たわる士郎。
 だけどこの狭い中だというのに士郎の寝息一つ聞こえない。
 そして、なにより士郎の周りに真っ赤な

「士郎君!!」
「士郎!!」

 なのはとフェイトが駆け寄る。
 二人の声に
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