番外編 名門袁家のお嬢様と黄巾の乱
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かり易いように説明しました。
正宗様は私に良く噛み砕いて説明してくれましたわね。
「お腹が空くのは嫌なのだ・・・・・・。でも、それは難しいことなのだ。なんでいけないのだ?」
鈴々さんは理解できないという表情をしました。
「お腹がへれば、ご飯を食べなくちゃいけないでしょ」
「でも、喧嘩しなくてもご飯を食べるのだ」
「そうね。でも、喧嘩したらいつもより沢山のご飯を食べるでしょ。そのご飯の材料は誰が作っているのかしら」
私は微笑んで言いました。
「農家のおじさん達なのだ。あっ! 分かったのだ。食べ物を沢山用意しないといけないから、おじさん達が大変なのだ。喧嘩はあまりしないようにするのだ」
「ええ、そうよ。でも、悪い奴とは喧嘩をして良いですわ。弱い者虐めは持っての他ですからね」
「うん、分かったのだ。麗羽お姉ちゃん、ありがとうなのだ」
鈴々さんは満面の笑顔で言いました。
「どういたしまして。それじゃ勉強を続けましょうか」
私は鈴々さんの頭を撫でて、彼女に勉強を促しました。
「分かったのだ」
鈴々さんは武は一流なのですが、学が無さ過ぎですわ。
それで、この私が彼女の勉強を見て上げることにしました。
私は秀才とまではいいませんけど、正宗様のお陰でそこそこの知識は知っていますわ。
知識を身につけることでより広い視野で物事を捕らえることができ、逆に無知では狭い視野しか物事を捕らえることができませんわ。
鈴々さんにも正宗様が私にしてくれたことをしてあげたい。
そうすれば、きっと立派な人物になってくれますわ。
「麗羽お姉ちゃん、これはどういう意味なのだ」
「どこがわからないのかしら」
その後、鈴々さんの勉強を二刻程見てあげましたわ。
鈴々さんの勉強が終わると、私は何進様の執務室に伺うことにしましたわ。
「おお、麗羽ではないか! 中に入ってくりゃれ」
「何進様、失礼いたしますわ」
私は礼をすると、何進様の進める席に座りましたわ。
「良い話を陛下から耳にしたぞ。麗羽、聞きたいか?」
何進様は悪戯っぽい表情で私を見ていましたわ。
「良い話ですとななんですの?」
「う――――――ん、乗りの悪い奴じゃな。御主の未来の旦那様のことじゃよ」
何進様は愉快そうな目付きで言いましたわ。
「ま、正宗様のことですの! 教えてください」
「御主は分かりやすの。そう慌てずとも教えてやる。劉正礼は冀州の黄巾賊を討伐したそうだ。戦後処理で忙しかったようだが、洛陽に近々戻ってくるじゃろう」
何進様は真面目な表情で語り始めましたわ。
「戻ってきますね・・・・・・」
私は両手を胸
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