第十四話 成果その十四
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「とお兄ちゃんが言ってるけれど」
「えっ、女の子って痩せてる方がいいんじゃないの!?」
「違うの、それ」
「それは嘘だろ」
「そんな筈ないわよ」
琴乃だけでなく他の三人も彩夏の今の言葉には即座に表情を一変させてまさかと突っ込みを入れたのだった。
「だって。よくデブとかね」
「罵りの言葉に出るじゃない」
「誰でも太ってる娘は嫌だろ」
「そうに決まってるわよ」
「私も最初はそう思っていたのよ」
彩夏はその四人にこう話した。
「実際にね。けれどね」
「それが違うの」
「みたいなのよ」
こう琴乃にもまた告げた。
「実際はね」
「初耳よ。男の子って痩せてる女の子がいいに決まってるって思ったのに」
「いや、お兄ちゃん言ってたけれどね」
「何て?」
「じゃあ彩夏は痩せてがりがりの男はいいのかってね」
そう尋ねられたというのだ。
「不健康に。病気みたいに痩せた感じがね」
「そう言われたの、お兄さんに」
「そうだったのよ」
「ううん、あまり痩せてると」
琴乃は少し俯いて彩夏に答えた。
「ちょっとね」
「でしょ?多少太っててもね」
「そっちの方がずっといいわ」
琴乃がこう言うとだった。
「太ってる男の子の方が」
「私もよ」
彩夏もそうだった。
「痩せて不健康な感じよりもね」
「太ってる方がいいわよね」
「多少以上でもいいの」
そうだというのだ。
「けれど男の子もね」
「何か大抵の子が痩せよう痩せよう、よね」
「痩せ過ぎってよくないのよ」
彩夏は眉を顰めさせてこう言いきった。
「あくまで程度の問題でね」
「それって女の子にもなのね」
「そうなると思うわ」
「痩せ過ぎってよくないのね」
琴乃はそこにダイエットの危険性も見ていた。
「そうなのね」
「太り過ぎもだけれどね」
里香はこれも駄目だと言った。
「それもね」
「太り過ぎは確かにね」
「あれもよくないから」
「本当に程度なのね」
「ダイエットばかりして骨と皮だけになるのも」
こうなってしまっては本当に命の危険がある。その状態で命を落としてしまった例も枚挙に暇がないのだ。
そしてその逆の太り過ぎもだった。
「身体も。心臓ももたないから」
「心臓が」
「そう。色々な病気の元だし」
糖尿病なり高血圧のだ。
「身体によくないのよ」
「だから沢山食べて沢山運動して」
「そしてたっぷりと寝る、ね」
「寝ることもなの」
「そう。そうしないと駄目なのよ」
「ううん、じゃあ私もね」
琴乃は腕を組んだ。そのうえで。
真剣な面持ちでこう言ったのだった。
「痩せ過ぎず太り過ぎず。ただ」
「ただ?」
「プラネッツはダンスもするから」
メインヴォーカルの琴乃がメインだがそれ
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