第15話
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竜王の吐息」《ドラゴン・ブレス》の軌道を斜め上に逸らす。
「竜王の吐息」ほどの魔術となると常に麻生が空間の歪みに干渉して、復元し続けなければならないが麻生にはインデックスがどう対応するか分かっていた。
「警告、「聖ジョージの聖域」の軌道の修正・・・失敗。
これより術式を変え、新たな迎撃魔術を組み上げます。」
すると、「竜王の吐息」は消滅する。
麻生はあのインデックスはあらゆる事に完璧に対処してくると考え、もし修正不可能だったらすぐに新しい魔術を組み上げると考えた。
あのまま「竜王の吐息」を続けられていたら、麻生は常に空間の歪みの復元をしなければならなかったので、そのまま能力使用時間が終わり麻生の敗北は確定していた。
だが、「竜王の吐息」を何とか退けたがこのまま時間をかけるのはまずい、と麻生は思う。
(あいつの魔道書の中には星について書かれた魔道書があるかもしれない。
そう考えると俺の能力が星の力だと分かれば俺は負ける」
だから、麻生は新しい術式を組み上げる前に勝負をつけると、考えインデックスに近づくが一歩踏み出した瞬間、麻生の足元に魔方陣が突然現れる。
(これは重力を操り俺の動きを制限させる魔術か・・・だが。)
その魔術は麻生自身に干渉してくると同じ事。
その拘束を無力化にして前に進むが、既にインデックスは迎撃魔術を組み上げている。
インデックスの周りに光の球体が何個も浮かんでいた。
麻生は足を止めて、赤い槍を具現化させ身体を強化させる。
槍の名前は破魔の紅薔薇。
この槍で触れた時、あらゆる魔力的効果を打ち消す槍である。
そして光の球体が次々と麻生に向かって放たれるが、麻生は破魔の紅薔薇を巧みに動かしその球体を次々と打ち消していく。
そして、一瞬の隙をついて麻生は何かをインデックスに向かって投げる。
それは宝石だった。
「光れ」
それに応えるかのように宝石は輝きインデックスの視覚を一時的に封じる。
「警告、視覚に影響、これより術式を組み換え索敵魔術と聖域の防壁を展開。」
インデックスは周囲に索敵魔術を広げ敵の居場所を確認する。
だが、確認できたのは三人だけだった。
そして、防壁を破壊されると同時にインデックスに何かが刺さる。
「警、こく・・・・「首輪」致命的な、破壊・・・・再生、不可・・・消・・・」
インデックスの全ての声が消える。
ステイルと神裂は先ほどの光で目を奪われていたが、それが治ると麻生の手には先ほどの槍と刀身がギザギザに曲がっている短剣を持っていて、
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