第15話
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ステイルがそう叫んだ時だった。
「いや、お前はこの子を救ったよ。」
ステイルと神裂の間から「竜王の吐息」に向かって、何かが飛んでいきそれがぶつかる。
それは何の変哲もない十字架だった。
「十字架を元に集まれ四大の元素よ。
汝ならはあらゆる物から守る盾となれ。」
ステイルと神裂は聞き覚えのある声が、後ろから聞こえたと思い後ろを振り向くと麻生恭介が立っていた。
十字架の先端には赤、青、緑、茶色の魔力の塊が集まるとそれを基点に魔方陣が描かれ「竜王の吐息」を防いでいる。
そして麻生は二人の間を抜けて上条の側に行く。
「お前はこの子を救ったよ、お前が俺に電話しなければ此処には来なかった。
出来れば当麻の手で助けてほしかったが、後処理くらい俺がやってやるよ。」
既に眠るように気絶している上条に言い聞かせる。
「「書庫」内の一〇万三〇〇〇冊により、障壁の魔術の術式を逆算・・・失敗。
それに一番近い魔術を検索・・・成功。
障壁に対して最も有効な魔術の組み込みが完了しました。
これより、新たに現れた侵入者を破壊します。」
先ほどまで防いでいた障壁が突然亀裂が走る。
麻生は右手を障壁に向け亀裂を復元していくが、それよりも早く亀裂が走っていく。
「君はどうして此処に・・・・」
「当麻がこの子を救えるかどうか興味があったから来てみたが、こんな事になっているとはな。
さて、魔術師。」
「竜王の吐息」の勢いが右手まで来ているのか麻生の右手がどんどん傷ついていくが、それを気にせず二人に話しかける。
「俺は上条のフォローするつもりだったんだが、具体的に何をすればいいか分からない。
インデックスを殺せばいいのか?
それともこのまま放置すればいいのか?
俺はどうすればいいか分からない。
だからお前達が決めろ。
彼女をどうして欲しいんだ?
お前達の思いを言葉にして言ってみろ。」
麻生の問いかけにステイルと神裂は一瞬、黙り込むが声を出したのは神裂だった。
「彼女を・・・助けてください。」
その言葉にステイルも続く。
「もし君が彼女を救えるのなら頼む。
もう僕では彼女を救う事が出来ない・・・だから・・・」
「お前は一つ勘違いしている。」
予想外の麻生の返事に二人は唖然とする。
「インデックスは上条と出会った時から既に救われているんだよ。」
その言葉と同時に障壁が破壊され「竜王の吐息」が麻生に襲いかかる。
だが、麻生は「竜王の吐息」の周りの空間に干渉して、壁ではなく歪める事で|「
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