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とある星の力を使いし者
第15話
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「麻生!!」

「誰かと思えばお前か。」

「麻生、インデックスの完全記憶能力の事について聞きたい事がある。」

麻生は上条がインデックスの記憶の矛盾点に気づいたのだと考える。

「どうやらお前も気づいたみたいだな。」

「お前もって、麻生はもう気づいていたのか!?」

「ああ、きっちり八五%って数字が出るのは少しおかしいと思った。
 あいつらは科学の力を使ってその数字を出しわけでもない筈だ。
 何より、一〇万三〇〇〇冊の魔道書が脳の85%を使われていたらインデックスは既に死んでいる。」

「何でそんな大事な事をあの時に話さなかったんだよ!!」

上条の問いかけに少しの間沈黙するが麻生は答える。

「彼女はお前が救わないといけない人間だ。」

「え・・・」

「確かにあの時に記憶の事を話せば今頃全て丸く治まっていただろう。
 けどな、それは俺の力で解決しただけであってお前の力じゃない。
 お前はインデックスを守ると決めたんだろう?
 なら、お前が救え。」

麻生の言葉に上条は一瞬、言葉を失ったがその言葉を噛み締めるように言う。

「ああ、インデックスは俺が守る。」

それを聞いた麻生は、少しだけため息を吐いて説明を始めた。

「とりあえず、記憶について簡単に説明してやろう。
 人間の脳の中は色々記憶する為にいくつかの引き出しがあるんだ。
 言葉や知識を司る「意味記憶」、運動の慣れなどを司る「手続記憶」、思い出を司る「エピソード記憶」、といった感じに色々役割が決められている。
 インデックスが覚えた一〇万三〇〇〇冊はこの「意味記憶」に記憶されているはずだ。
 どんなに知識など覚えても「エピソード記憶」を圧迫する事はない。
 そもそも人間は一四〇年分を記憶する事が可能だ。」

「それじゃああいつらは・・・・」

「教会側から騙されていたんだろう。
 インデックスに首輪をつける事であの二人は反逆の可能性を潰していたんだ。」

上条の息が詰まるのが電話越しの麻生まで伝わるが、上条は次の瞬間には少しだけだが笑っていた。
先ほどまで絶望だった状況にようやく希望の光が見えてきたのだ。

「さて、俺の説明はここまでだ。
 インデックスは何かしらの魔術で脳を圧迫されているはずだ。
 その魔術の発信源をお前の右手で潰せ。」

「分かった。
 麻生、本当に助かった。」

「礼を言うならインデックスを助けてからにしてくれ。」

麻生は少しだけ笑みを浮かべながら言った。

「さて、見させてもらうか。
 幻想を殺す事しかできないお前の右手が人一人を救くえるのかどうか。
 まぁ、何かあったらフォローくらいしてやるよ。」

そう言って麻生は通話
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