第一話 五人その一
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第一話 五人
放課後になるとだ。すぐにだった。
琴乃は里香が座っている席、正式な席の位置はやがて決めると担任の先生にホームルームにおいて言われたので暫定的にそうなっているそこに行ってだ。こう彼女に声をかけた。
「あのね、今からね」
「うん、今からよね」
「部活に行こう」
にこりと笑ってだ。琴乃は里香を誘った。
「そうしよう」
「そうね。それじゃあね」
「美優ちゃんと景子ちゃんにも声をかけてね」
琴乃は二人の名前も出した。
「それで行こう」
「そうね。二人のクラスにもそれぞれ行って」
そうしてだと。里香は琴乃に答える。
それからだ。彼女は立ち上がってあらためて琴乃に言った。
「それからよね」
「何か。入学式でいきなり部活になるのかしら」
「幾ら何でもそれはないわよ」
「あっ、ないの」
「今日は多分ただの顔合わせよ」
それで終わるというのだ。
「とりあえず今入部した子達だけのね」
「じゃあすぐに終わるかしら」
「多分ね。それでいるのは」
「まずは私達四人よね」
「他の子達も多分いるわ」
こうも言う里香だった。
「何人いるかはわからないけれどね」
「この学校って生徒多いしね」
「日本一のマンモス学園だからね」
「兵庫や大阪、岡山から来るだけじゃなくて」
琴乃も言っていく。
「日本全国から来る学校だから」
「だから寮もあるのよ」
「男子寮に女子寮に」
そして他にもだった。寮があるのだった。
「野球部にラグビー部に柔道部にね」
「吹奏楽部の寮もあったわよね」
「その他にもなのね」
「留学生の子も一杯いるのよ」
このことは里香が話した。
「だから生徒の数が凄く多いのよ」
「そうなのね。ただのマンモス学園じゃないのね」
「そう。世界中から生徒、それに先生も集る学校なのよ」
「じゃあ軽音楽部にも海外からの子とかいるのかしら」
「いるんじゃないの?中国音楽部もあればジャズ部もあるし」
「レゲエ部ってのもあったわね」
レゲエについてはだ。里香が話した。
「あれはジャマイカの音楽なのよ」
「ジャマイカってあのボブスレーの?」
「そう、あのジャマイカの音楽なのよ」
「何か物凄く明るい国っていうイメージがあるけれど」
「実際に明るい国みたいよ。キューバと一緒でね」
同じカリブ海にある国だ。尚どちらの国も風光明媚な国で知られている。
「で、そのレゲエ部だけれど」
「日本人少ないわよね」
「そう思うわ。日本人でレゲエはね」
「難しいところあるわよね」
「面白いけれどね」
里香はレゲエについてはこう琴乃に話した。
「あの独特の雰囲気がね」
「里香ちゃんレゲエも好きだったの」
「結構。嫌いじゃない
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