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黒子のバスケ〜キセキを超えたキセキ〜7人目の天才
4. Blossom
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か自分の大事なバスケが馬鹿にされたような気がしたからだ。

 そんな事を考えていると、どうやら連中が俺の存在に気付いたらしく、
「おい天野・・・・そのガキと遊んでたのか?」
と言ってきた。

「あ・・・・ごめん赤川・・・・買い出しは・・・・」

「あ゛――?」

 そう言って赤川は周りを見渡した。
「おいおい何だこれ?グチャグチャじゃねーかよ?」

「ごめん・・・今買い直しに行くからちょっと待ってて・・・・」

    ドッ   「ぐぁっ!?」

と言い切る前に赤川が天野さんを蹴りだした。

「な・・・!?」

「ちょっと待ってじゃねーだろオラ!?」  ガスッ

「・・・・」    ゴホゴホッ

「ガキと遊んでるヒマあんならすぐ行けよ?ホント使えねーキャプテンだな――」

 流石に度が過ぎていると思い、俺は赤川達に向かって叫んだ。

「おい待てよ!!お前らやりすぎだろ!?」

「あー?何だこのガキ?遊んでほしいのか?」

 ガキ・・・・?今こいつら俺のことガキって言いやがったよな・・・。
 何そんなに死にたいの?取り敢えず・・・
「誰がガキだ!!もういっぺん言ってみや・・!!」 「橙野くん!!」
 殴りかかろうとしたら、天野さんに止められた。

「あ、天野さん・・・?」

「君は関係ないだろ・・・?手をだしちゃダメだよ・・・?」 ヨロッ

「で・・・でもあの品物なら僕が・・・」「それでも・・」
そう言いながら天野さんは笑みを浮かべ、
「君のような将来有望選手が・・・こんな所でケンカしちゃあいけない」
と言った。

 そして再び赤川のほうを向き、
「なに・・・僕がもう一度コンビニに行けば済むことだからさ・・」

「・・・・・。」

「そうそう、天野はおりこうさんだなー」 ハハッ

「天野さん・・・なんで・・・そこまでみんなに・・・・」

「・・・・」
 そうすると天野さんは、一瞬悔しそうに頬を歪めた。

 そうすると、今度は赤川が口を開いた。
「キャプテンだからさ。部員(おれら)が抜けたらバスケ部は人数が足りなくなって、廃部になっちまうから大変だよなぁ?」

 それをきっかけに他の奴等も口を開きだした。
「はははっ!!仕方ねぇよなこんなバスケ部じゃあよ?」「入るやつなんてもういねーしな」「俺らに居てもらえるだけ有難くおもえ!」 ハハッ

「なぁ?キャプテン?」

「――ッ!?」
 俺は天野さんを見た。顔は笑っているが、肩は微かに震えている。
 きっとこの人は今までこうしてずっと一人で耐えてきたのだろう。
俺にはその天野さんの後ろ姿が、泣いているように見えた。

 そんな事を思っていると、天野さんが赤川に話し掛けていた。
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