4. Blossom
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るので、取り敢えずぶつかってしまった人に話し掛ける。
「あの・・・、すいません!僕の不注意で・・」
と謝罪しようとした瞬間、その人はこちらにきて心配するように話し掛けてきた。
「大丈夫!?怪我はないかい!?」
正直、口からあんたのほうが大丈夫かよ!?と言いそうになったがすんでのところで堪えた。変わりといってはなんだが俺は取り敢えず答えた。
「それはこちらの台詞です!」
「僕は平気!」
「いや・・・、だって鼻血出てますしあの転び方は・・・」
「大丈夫だよ。こう見えても頑丈でね・・・・・ん?」
「・・・・?」
「ん゛ん〜〜〜?」
「!?な、何です?」
さっきからしきりに俺を見て、何かを思い出そうとしている。何だ一体?
そしたらいきなり「!」みたいな顔をした。
「!!も、もしかしてきみ・・橙野刹那かい!?」
「え?え?」
いきなり初対面の人が自分の名前を知っている事に、俺は恥ずかしながらもテンパってしまった。
取り敢えず、何で名前を知っていたのか聞く。
「な、何で僕の名前を?初対面なのに・・・・」
どうやら相手は興奮しているらしく、早口で喋ってくる。
「すごいっすごい!!ミニバスの有名プレイヤーじゃあないか!
去年の県大会でも大活躍!!未来のエースプレイヤーに会えるなんて!!
何度か君の出た試合を見たことあるよ!!その身長から想像出来ないくらいの凄いジャンプ力だったね!!」
「そ・・・・そうですか・・・」
思わず驚く。まさか自分がそんなに有名になっているなんて・・。
『キセキの世代』とか呼ばれていた天才共は皆、帝光中学に入ったのは知っていても可笑しくない情報だけれど、何で俺?
というか・・・
「で、でも何でそんなにミニバスに詳しい・・・」
そう言おうとした時に、体育館の裏からぞろぞろと柄の悪い連中が出てきた。
しかも何かこっち見てるし。またからまれるのかーと思っていると、
「こんな所にいやがったのか。何油売ってんだよ天野よぁ・・!」
と不良の一人が話し掛けてくる。天野・・?と俺が思っていると、僕の隣にいた人が反応した。ああ・・・この人が天野っていうのか。
そう考えていると、またもや不良の一人が話し掛けてくる。
「俺らの頼んだ買い出しはどーしたよ?あ゛あ゛?キャプテンよおぉ・・・?」
「赤川・・・・・」
「?あの人達は・・・・?」
俺はふと気になって、隣にいる天野さん(多分先輩)に話し掛けた。
天野は、一瞬悲しそうな顔をしつつも俺の質問に答えてくれた。
「・・・・・うちのバスケ部だよ・・・」
俺はそれを聞き、俺は確かな苛立ちを感じた。
なん
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