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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
蒼騎真紅狼の過去
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実に歪んだ。それも歪な程に。ナニカが歪んだんだ。
それが“心”なのか“人間”としてなのか、分からない。
それが分かった次の日、俺は捜査している警察の人に捜査をやめる様にお願いした。
捜査に当たっていた刑事達は、驚いていたな。
必死に説得して来たのを思いだすよ。
『御両親を殺した人達をそのままにしてていいのかい!?』とか『必ず捕まえて見せるから』とか言ってきたが、俺はそれを一蹴させた。
彼等は、渋々受諾してくれた。そして、その日俺は誓ったね。
“警察が捕まえられないなら、自分でやるしかない”
と、ね。
そこから、俺は親戚に引き取られるようになるんだが、まぁ、そこも色々と酷かったな。
まず、引き取って来る時の態度がやたらと10歳の子供に対して下手に出ていた。
俺の手元には莫大な遺産が入ってきてたからな、引き取る親戚連中はそれが目当てで近づいてきた。
俺はすぐに気が付いた。
だから、引き取られて間もなく、そこの御両親に言ってやった。
『どんなに下手に出ても、遺産は上げません』と。
そうしたら、掌を返す様に酷く扱ってきたよ。
気にいらなければ、瓶で殴るなんて日常茶飯事。
殴る、蹴るという暴行を受けながらもたらい回しにされてから、二年間耐え忍んだ。
そして俺の13歳の誕生日に……………………………………人を殺した。
人を殺したら、普通は罪悪感とかが出てくるが、俺は出てこなかった。
逆に、『人って簡単に殺せるんだな』って思ったのが最初に考えたことだった。
そこからは、俺の長くて短い復讐記だよ。
手始めに、親戚を全員(・・)殺しまわった。
俺よりも年下の子供が居ようが殺し、手足の不自由な老人が居ようが殺し、障害を患っている青年が居ようが殺し、新しい命を授かった妊婦すら殺した。
殺す基準は、とにかく親戚の関係者であるならば、殺す対象だったな。
たった一年で、殺した人数は100人を優に超えたよ。
そこから、次はあの事件をもみ消そうとした連中を一人ずつ殺していった。
男だろうが女だろうが関係なく……………
残酷に!
残忍に!
残虐に!
苛虐に!
無残に!
冷酷に!
苛酷に!
酷薄に!
暴虐に!
悲惨に!
非道に!
無慈悲に!
下品に殺した。
そして、気が付いたんだよ。
俺は人を殺している方が生きていることを実感できると。
でだ…………遂に、両親を殺したドラ息子を殺す日が来た、俺は殺し方だけは色んな方法を熟知していたからな。
その全てを、そいつの身体が壊れるまで順番に続けていったな。
最後は…………これは、言わない方がいいな。
そこで、復讐記は終了した―――
「―――これが、俺の心が壊れ、人を殺すことに躊躇いもな
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