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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
蒼騎真紅狼の過去
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輩は苦笑し合う。


「行ってあげたまえ。時に、女とは可弱く見せたいモノなのだよ」
「毒島先輩もですか?」
「友人には、私の事は“冴子”と呼んで欲しいな」
「分かった、冴子。俺の事は………まぁ、“真紅狼”と呼び捨てで。“くん”づけは止めてもらえますか?」
「ふむ。分かったよ、真紅狼」
『真紅狼ったらー!!』


麗の声がどんどん高くなっていくので、向かう事にした。


「では、行って来るんで」
「ああ。頼んだよ」
「こう言っては気分を悪くするかもしれないが、女の扱いは慣れてるんで」


そう言ってその場を後にして、麗の元に向かった。


「真紅狼ったら、何してたのよー!」
「ハイハイ、ゴメンな?」
「謝ったって許さないわよー。抱きつかせてくれるなら許してもいいけど!」
「おう。いつでも好きな時に抱き付きな」
「えへへ♪」


麗は俺の左ももに座る。
お早いことで………


「で、何故飲んだし?」
「疲れちゃったのよ、永は死んじゃうし、世界は壊れるし………」
「………俺はここに居るから、泣ける時に泣いとけ。そんでもって、笑顔だ。女は笑顔が一番似合うぞ」
「………うん。あとで泣くから、そんときはよろしく。でも、今は真紅狼に聞きたいことがあるの」
「俺に聞きたいこと? なんだ?」


麗には秘密は重要な部分以外は全部話した筈だから、質問になるような疑問は無いと思うけど………


「さっき、お風呂の時に静香先生が推測で話してくれたんだけど………」
「うん? なんだ?」
「………真紅狼って心が壊れてるの?」


………っと、そういう話しか。
こりゃ、表情だけで読み取られたかな?


「どうなの?」
「ここじゃ………」
「答えて、真紅狼」


麗は俺をまっすぐ見てくる。
………はぁ、そうまでして見つめられたら答えざる負えないか。
しょうがない。


「まぁ、異常なぐらい壊れてるんじゃないかねぇ。………ちょっと待ってろ、飲み物取って来る」
「うん」


俺は、階段を下りて冷蔵庫の前から缶ビールを数本取り出す。


「冴子も聞きたいんだろう?」
「……私は、別に構わないのだが………?」
「二度手間は嫌いなんだ」


俺は再び冷蔵庫からジュースを数本取り出して、麗や冴子に渡す。
缶ビールを開けて、半分ほど一気に飲む。


「ま、そんなに面白い話でもないが、いいんだな?」
「「ええ」」
「まったく物好きだね、お二人さん」


そう呟き、俺は(しんこいひめ)よりもさらに前の世界、つまり俺が本来産まれ住んでいた世界の時の記憶を引っ張り出し、懐かしくそして寂しく語ることにした。



―――俺が心を壊したのは1
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