『赤龍帝の籠手』と『大地を引き裂く狼爪』
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
をかざすと淡い緑の光がレイナーレの裂けた傷を治癒していた。
「この傷は先程の人間が付けた傷なのだけど…………元通りよ」
「…………返せよ」
俺はアーシアを一度見た後、おもいっきり叫んだ。
「アーシアを返せよォォォォォォォォォ!!!!」
『Dragon Booster!!』
そこから俺は狙いを定めて殴ろうとしたが、レイナーレは華麗に避けた。
その後、なんかしらとくっちゃべっていたが、その間に籠手から『Boost!!!』という声が三回聞こえた。
そして…………
ズシュッ………!
「がぁあああああああ!!」
「痛いでしょう? 悪魔にとって光の槍は猛毒。槍を引き抜いても体の中に入った光が浸透してアナタを殺すわ。…………まぁ、よく持ったわね」
くそ、めちゃくちゃ痛ぇよ。
でも、俺は決めたんだ!
だから、立ち上がれよ、俺の体!!
だが、俺の体は立ち上がらなかった。もしかしてこれはヤバイか………?
「……こういう時、神様に頼みたいが神様は願いを断ったから、魔王様に頼めばいいんだろうな………」
「アナタ、頭大丈夫?」
「なぁ、魔王様。目の前のクソ堕天使をブン殴るために一度だけ、一度だけ俺に力をください。立って、コイツをブッ飛ばせるほどの!!」
「遂に頭がおかしくなっちゃったのね、安心して今すぐ消してあげるわ!!」
「なぁ、俺の神器さんよ。コイツをブッ飛ばせるほどの力を溜めこんであるんだろう? なら、トドメとシャレこもうぜ」
『Explosion!!』
その一声だけ、凄く力強く感じた後、俺の体に変化が生じた。
力が………凄まじい力が体の底からわき上がってきた。
だが、直後分かった事があった。
これは、一発が限界だと言う事が分かった。
俺の魔力の波動に怯えて、レイナーレは逃げようとしたので、脚を掴んで逃がさない様にした後、顔面目掛けて渾身の一撃を繰り出した。
「ぶっ飛べ、クソ堕天使!!」
「おのれぇぇぇぇぇ、下級悪魔がぁぁぁぁぁ!!」
「おりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ゴッ!!
レイナーレは教会の壁に激突し、そのまま勢い余って壁を突き破り外に吹き飛ばされた。
死んではいないが、おそらく起きあがってこないだろう。
一矢は報いたが、彼女は帰ってこない。
すぐに涙が溢れた。
「よぉ、イッセー」
「真紅狼か………部長達と一緒だったのか?」
「まぁな。一撃は………………叩きこめたようだな」
「さすが、私の下僕ね。勝つと信じてたわ」
「部長、俺……………」
「…………赤い龍。なるほど、これがイッセーが堕天使に勝てた最大の理由ね」
部長は一人で納得されていた。
というか、小猫ちゃんはドコに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ