『赤龍帝の籠手』と『大地を引き裂く狼爪』
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会に入った時に月明かりによって若干ながらも影が見えたからね。それで分かったんだ」
「いやはや、どうやら俺は月の女神に嫌われてるらしい」
まぁ、嫌われるよな。
俺の中に居るモノがモノだからな。
「で、真紅狼くんも助けに来たのかい?」
「んー・・・・・(リアスから、『見守って欲しい』って言われたんだよ)」
「(なるほど………、イッセー君のことだね)」
イッセーに聞こえない様に喋ると、木場はすぐさま内容を把握してくれた。
当の本人は祭壇を退けて、『早く行くぞ』という手招きをしていた。
気楽な奴め。
〜真紅狼side out〜
〜朱乃side〜
真ちゃんが教会内に難なく入っていったのを確認した後、裏手の森にいくと………予想通り堕天使の皆さんがやってきた。
「……貴女達の下僕たち、死ぬわよ?」
「それは、ご丁寧に忠告ありがとう。堕天使ミッテルト」
リアスは、丁寧に返事を返す。
「それに、先程人間が一人入っていったが、そやつも死ぬだろうな」
老人の堕天使が続いて呟くが、その言葉を聞いた私達は笑ってしまった。
「「あはははははははははは!」」
「……頭でもイカレたか?」
「いえ、ね。ついおかしかったもんだから、笑いが堪えられなくて……ぷぷ!」
「リアス、笑い過ぎよ。まぁ……でも、真ちゃんがどういう存在なのか分からない人達にとっては、“ただの人間”にしか見えないわね」
「……………なに?」
「簡単に言えば、私達の中でもっとも危険な人物が先程教会内に侵入したのよ」
「………さて、リアス。おしゃべりもここまでにしましょう。喋りに来たわけじゃないですし………」
「そうね。あっちもそろそろ終盤でしょうし………」
私達は“小娘二人如き”と油断している堕天使達の始末を開始した。
〜朱乃side out〜
〜真紅狼side〜
地下に通ずる階段を発見した後、俺達は進み、見た物はいかにもって感じの祭壇と敵の数。
はっきり言って、やる気でねぇ。
「この神父共、殺戮オッケーならすぐに終わるんだけど………やっちゃダメ?」
「イッセーくんがアーシアちゃんを救うまでは待ってくれない………かな!」
木場は襲いかかって来る神父と対峙しながら、答える。
しゃーねぇーなぁ………………
「おらっ、イッセー!! さっさとその少女連れて上に上がりやがれ!! 素晴らしい殺戮ショーが出来ねぇじゃねぇか!!」
「さらっと、恐ろしい事言わなかったか!?」
イッセーは少女を抱きながら、こちらに向かって走っている。
その間、イッセーを殺そうと神父共が次々と迫ろうとするが、俺はホルスターから“真紅の執行者”を引き抜いて、その眉間目掛けて
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