蒼騎家にようこそ
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どう答えようと、考えていたら父さんが代わりに答えた。
「私は護衛の仕事に就きながら、一部(・・)を対象にした暗殺者もしている」
「私は、“一応”魔法使いですね」
父さんと母さんは、リアスの問いに答えていた。
「………息子の俺がその“護る力”と“殺す力”、さらには魔法の力を受け継いでいる」
「“一部”を対象とは、どのような存在ですか?」
「私達、人間に“害意”を持った超常の存在だよ、リアスさん」
「では、私達は大丈夫なんですね?」
「ああ。それは保証できるよ」
父さんが答えると、リアス達は一息つけるかのように、安堵していた。
「もう一つ聞いてもよろしいでしょうか?」
「何かな?」
「先日の戦闘で使っていたのは、『体術』ですか? それとも魔力を使った強化ですか?」
「前者の方だね。私達が使っているのは“七夜”の体術だ」
そこで、聞いたことの無い単語が出てきてリアス達は頭を傾げる。
「ああ、すまなかったね。キミたちは知らなくても当然か。“七夜”とは人の身で魔を狩る一族の名なんだよ、“人”が“魔”と対等に戦う為に、人間としての動きを限界まで高めたのが“七夜の体術”だ」
「つまり、先日、はぐれ悪魔を倒す為に使っていたのは体術だと言うのですね?」
「そういうことになるかな」
リアスは何かを考えている。
まぁ、大体予測は出来るんだけどね。
「その体術は私達のような悪魔でも…………」
「無理だ」
「何故なの、真紅狼?」
「俺達の体ってのは、本来そういう風な作りになっているから、扱える体術だが、お前等はそういう体で造られていない。根本的な問題だよ。まず第一に俺達の動きを真似して動こうとすれば、体が壊れるぞ?」
リアスは黙る。
そう言えば、さっきからイッセーが黙っているがどうs……………コイツ。
イッセーの視線は、100%母さんの胸に照準が定まってた。
言った傍から、これか…………
まぁ、母さんの胸は確かにデカい。それも半端なく。
俺の見立てでは、三ケタいってるっぽい。
俺がイッセーの行動に呆れていると、父さんがイッセーの視線に気が付いたらしく、この後行動が目に浮かんだ。
「えーと、キミは兵藤くんと言ったかな?」
「え、あ、はい。真紅狼と同じクラスメイトです」
「ああ、よろしく。ところで兵藤くん、ちょっと向こう側で話があるんだがいいかな?」
父さんはにこやかに言っているが、副声音が殺気に満ち溢れている。
イッセーは父さんの言う通りにリビングを出ていくが、そこから悲鳴が聞こえた。
ああ、バカ…………
『…………俺にだけの話しってなんですか? 厳嗣狼さん』
『ああ、それはね。……………よくも楓の胸を
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