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ハイスクールD×D 紅い神喰狼と赤龍帝
蒼騎家にようこそ
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無いんだけどな)」


あと、言う事は―――――あったな、特にイッセーに対して。


「あと、イッセー。お前にだけ言っておく」
「俺にだけとか、なんか特別な事があんのかよ?」
「大いにある。母さんの姿を凝視するなよ? それをして、その後何が起ころうとも俺は助けねぇからな?」


警告は言っておくが、断言しよう。
コイツは絶対にやる。
まぁ、生きて帰ってこれる事を祈るしかないな。


「じゃ、入ろうかね」


そうして、俺は扉を開けた。


「ただいまー」


すると、母さんが出てきた。


「あら、おかえりなさい、真紅狼。朱乃ちゃんも一緒だったのね。それとそちらの方達は………?」


母さんは普通どおりに一介の母のように接してるが、絶対に正体に感づいている。


「こっちは、朱乃のクラスメイトと俺と同学年の二人、それと後輩の子」
「お客さんが来るなら、言ってちょうだい。……お飲み物は紅茶でいいかしら?」
「お気遣い有難うございます。お母様」
「そんなところでも立ってるのも、なんだし上がってちょうだい。……厳嗣狼さ〜〜ん、来ましたよ〜〜」
『ああ、今行くよ。楓』


父さんの声が二階からした。
取り敢えず、俺達はリビングに向かった。
父さんは、全員に飲み物が回された後にやってきた。


「何かいいのを出せればいいのだけど〜、何も用意できなくてごめんなさいね」
「いえ、そんなにお気を遣わずに………」
「そういえば、まだ私、貴女方のお名前を聞いていなかったんですけど、紹介してもらってもよろしいかしら? 厳嗣狼さんも来た事ですし」


母さんは自分のペースでおっとりと喋る。
その後、リアス達は自分達が悪魔だと言う事を伏せて、紹介した。
すると…………


「ふむ。リアスさんとその部員さん達は、私達にまだ言ってないことが一つだけあるだろう?」


と、父さんがすかさず口に出す。


「言っておくけど、私達はキミたちの正体が、“人ならざる者”だと言う事は気が付いているんだよ。だが、私達は人の秘密を暴くのはあまり好きではない。だから、出来ればキミたちから名乗り出てもらいたいんだ」
「だから、言ったろ………? 『父さん達は気が付いてるぞ』とそう言っただろ、リアス」


リアスは観念したのか、『改めて名乗らせてもらいます』と言った後、全員が悪魔だと言う事を名乗った。


「………さて、と。本題に入るか」
「ええ、そうね。―――では、質問します。昨夜、“はぐれ悪魔”という存在を貴方達が討ったんですか?」
「ああ、そうだ。俺と父さんの二人で………………殺した」
「分かりました。では、もう一つ聞きます。―――――貴方達は何者ですか?」


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