神器、発現
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〜真紅狼side〜
昨夜のはぐれ悪魔を狩った後、次の日にリアスになんかしらの理由で意見を求められると思ったが、来ることも無くそのまま夜になってしまった。
ちくしょう、母さんに『今日、夜遅くまで学校に残ってる』とか言っちゃったし………。
と、まぁ、身の内話をしているだが、現在ドコに居るのかと言うと…………
「真ちゃん、話聞いてるの?」
はい、オカルト研究部の部室に居ます。
隙が無い二段構えでした。
「いや、少し考え事をしていたから、全然聞いていない」
「はっきり言う事じゃないでしょう………まったく、もう一度言うわよ?」
「ああ、頼む」
「昨日、私達は町はずれの廃屋で“はぐれ悪魔”というのを討伐しに行ったんだけど、何者かが先に狩っていてね」
いやぁ、心当たりがあり過ぎて困るね。
「それと俺がここにいる関係を教えてくれ」
すると、リアスが………
「私の勘なんだけど、真紅狼………貴方なら何か知ってるのではないかと思って話を聞いたんだけど………この町で“人間”で私達、超常の存在と渡り合える人間っているの?」
貴女の目の前にいますよ。
俺達、蒼騎家の人間は素で渡り合えますよ。
だがまぁ、答える義務はないな。
「いや、知らないな。第一、俺はここ最近リアス達のように存在を知った人間だぞ? 知るわけないだろう?」
「そうよね………ごめんなさい、今のは忘れてちょうだい」
キョロキョロ(゜.゜)=( ゜ . ゜)
俺はアイツが居ないことに気が付き、姿を探す。
その事に一早く気が付いた朱乃は聞いてくる。
「もしかして、イッセー君を探しているの?」
「あ、おう。イッセーがいないがどこに?」
「イッセーなら悪魔家業の仕事に行ったわよ」
「アイツも悪魔らしいことしてんなぁ」
「「いや、全くしてないわ」」
二人は息を揃えて俺の言葉を否定した。
え、どういうこと?
「なんで悪魔らしいことしていないんだよ? 悪魔なんだろ、イッセーは?」
「あの子、どうやら魔力が少なくて魔方陣で跳べないのよ」
え、マジで?
朱乃の方を向いて、確認してみると苦笑しながら頷いていた。
「それは〜、ご愁傷様でした」
これしか、声を掛けることが出来ない。
冗談抜きでマジで。
その時、テーブルの資料を見てあることを思い出した。
「朱乃、悪いんだが、そのテーブルの上に置いてある資料ってなんだ?」
「これは、イッセー君が向かった依頼者の資料なのよ。………これがどうかしたの?」
「いや、昨日父さんがその資料に載ってる場所の近くで『神父と青年神父を見かけた』とか言ってたのを思い出したんだよ。なんか、『この近く
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