暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 紅い神喰狼と赤龍帝
受け取れよ………アンタへの手向けの花
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の者達が交差したと思ったら、はぐれ悪魔は息絶えていた。


ぴちゃんっ………


液体の滴る音が、廃屋に響き渡る。


「部長、どうしますか?」
「ここまで来ちゃったらしょうがないわ、はぐれ悪魔を倒した人間達の顔ぐらい見ておかないと………!」


朱乃さんが部長に訊ね、その後俺達はその現場に踏み込んだ。
〜イッセーside out〜


〜真紅狼side〜
俺達が血の昂ぶりが強くなっていく方向に進んでいくと、町はずれの廃屋に着いた。


「真紅狼、準備は出来てるな?」
「父さんこそ、しくじらないでよ」


そう軽口を叩きながら中に入っていき、ある程度広い空間に出た。
そこで俺達は恒例のしきたりをやることにした。


「「…………………………じゃんけん…………ぽん!!」」


俺はチョキを出し、父さんはグーを出した。


「ちくしょおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「よっしゃぁぁぁぁあああああああああああ!!!」


何をやっているのかと言うと、囮役のじゃんけんである。
基本的に負けた奴が異形をおびき出す役なんだが、それが非常に嫌だ。
なんせ、おびき出した奴のデカさとか姿やいきなりの攻撃で、待機組が入ってこない時が多い。
その為か、囮役一人でほとんど始末してしまう時もあるのだ。


『………うるさいと思ったラ、まずそうな人間の男がフタリ………ダガ、ここが運のツキだ………!! 食事の時間だ』


…………出て来ちゃったし。
というか、お前はネロ・カオスか!
のこのこ出てきた奴は、下が蛇と獣で出来ており、上は若い女性の肉体だった。


「出て来ちゃったものは仕方ない…………狩るか」
「というか、父さん。アイツ、自分で『運の尽き』って言ったよ」
「ああ、そうだな。確かに運の尽きだろうよ。―――――俺達に出逢っちまうなんて…………さ」


俺と父さんはお互いに懐から短刀と撥を取りだす。


「吾等は面影糸を巣と張る蜘蛛なり―――――――――――――」
「―――――――――――――ようこそ、この素晴らしき惨殺空間へ」


父さんが最初に言い、後に俺が続けて言う。


「調子ニ、乗るなぁぁァァァァァァ!!」


そして俺と父さんはギアを上げ、異形相手に“殺人技巧”を繰り出した。
まず最初に、俺が奴の前まで迫った後、素早く斬った。
斬られたことすら気が付かない異形は、そのまま体を動かそうとするがその瞬間、躰が浮き傷痕を付けられていた。


「なぁぁぁぁにぃぃぃぃ?!」
「………蹴り穿つ」


――閃走・六兎――


父さんが背後で待機しており、六兎でかちあげる。
それを落とさない様に、俺は壁を蹴って異形
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